tomica『LUNAR CRUISER』をLEDで電飾する part2
“トミカプレミアム”シリーズ『07 ルナクルーザー』。
ルーフにアンテナを立て、カシメを削ってネジ着脱式に改造。
過去記事は ⇒ こちら。
今回は【LEDで電飾する①】のつづき。
LEDと光ファイバーのジョイント
『ルナクルーザー』のライト電飾に“光ファイバー方式”を採用した。
光ファイバーを光らせるための光源は“シェル(砲弾)型LED”。
LEDの種類
MR.HOBBY『LED MODULE』にはLEDパーツが各色揃っている。
今回のLEDライト加工では、ヘッドライトに白色のシェル(砲弾)型LEDを1つ、テールライトに赤色のシェル(砲弾)型LEDを1つ使う。
※以下、シェル(砲弾)型LED ⇨ LEDまたはLED球
白色LEDにはヘッドライトの光ファイバー2本、赤色LEDにはテールライトの光ファイバー2本、つまりそれぞれのLEDに(左右)2本ずつの光ファイバーをつなぐことになる。
LEDジョイントの製作
LEDマウントを兼ねた光ケーブルをつなぐ継手=ジョイントを作る。
1.材料
点灯試験ではプラ5mmパイプを使ったが、透明ではLEDの光漏れがかなりあるので、実装するマウントには不透明で耐熱性のある”アルミ製パイプ”を使う。
LED径に合わせて内径3mm×外径4mmのものを用意。
内径3mmアルミパイプにLED球を差し込んでみた様子。
2.切り出し
LED球の長さが約5mmなのでジョイント長は10mmとした。
出来ればもっと長くしたいところだが、トミカ内部の収まりを考えてぎりぎりで。
切断には“パイプカッター”と呼ばれる工具を使う。
パイプカッターを選ぶときは、「金属(アルミ)に使えること」「3mm径に対応していること」などを確認。
切断個所を素材側にマーキングしてから、パイプカッターにセット。
刃先を切断するマークに合わせてから、刃ダイヤルを少しずつ締め込みカッター自体をぐるぐる回わす。
少し刃を締めて1~2回転、また少し刃を締めて1~2回転と、切り進めていく。
無理に刃を締めすぎると変形してしまうので、焦らず少しずつ。
ちなみに「自動送り機能付き」パイプカッターなら、この手間が要らなくなる。
最初に刃をセットしたら、カッター本体を回すだけ、自動的に刃送りをしてくれる。
その分お値段は高くなるが便利な機能である。
LEDジョイントマウント2本分を切り出した。
ちょっと古い簡易パイプカッターのせいか、切断面もパイプ表面も傷が多い。
切断面のバリ(内部)は“面取りカッター”と呼ばれる工具で削って滑らかにする。
面取りカッターの代わりに、電動ルーターの研磨砥石で磨くのもOK。
ついでにパイプ表面も磨きなおして完了。
LED球がちゃんと差し込めるかも確認。
光ケーブルマウントの製作
光ケーブルをまとめるためのマウントを作る。
1.材料
材料は穴開け工作がしやすいプラスチックの丸棒。
色は何でも良いと思うが今回は白色を用意。
上記で作った『アルミパイプ製ジョイント』の片方にはLED球が入り、もう片方にはこの光ケーブルマウントを差し込むことになる。
サイズは同じ3mm径にする。
2.削り出し
先ほども確認したアルミパイプの内径は3mm。
ところが、TAMIYA3mmプラ丸棒の実測外径は 3.06mm。
ほんのわずか0.05mmでも太くては入らない。
というわけで外径を削ることにする。
まず作業しやすい程度の長さを切り出す。
これを電動ドリルチャックで咥え、プラ丸棒を回転。
サンディングペーパーで丸棒を挟んで外周を削っていく。
使用した紙やすりはTAMIYAのフィニッシングペーパー#600番。
プラ丸棒は柔らかい素材なので、大きな電気ドリルを持ち出すまでもないだろうと、手軽な充電式の電動ドライバーを使用。
柔らかいので1分もかからずサクサク削れる。
3.06mmを3.00mmにまで削り込んだ。
3.切り出し
3mmに仕上げたプラ丸棒を約5mmの長さで切断する。
このプラ棒製の光ファイバーマウントは、アルミパイプ製ジョイント内部でLED球と突き合わされるカタチになる。
断面が垂直になるようにカッターを使って2本を切り出す。
写真⇩ 左から
光ファイバー、アルミ製ジョイント、光ファイバーマウントそしてLEDの赤色と白色。
4.穴あけ
プラ丸棒で作ったマウントに光ファイバーを通す穴を開ける。
1)0.5Φ用マウント
テールライトには0.5Φの光ファイバーを使う。
ピンバイスに0.5mm径のドリル刃をセットし、2つの穴を開ける。
2)1.0Φ用マウント
ヘッドライトには1.0Φの光ファイバーを使う。
使用するドリル刃は1.0mm径。
0.5mmと同様に手回しでも十分に工作可能だが、ちょうど『精密ドリルチャック』という商品を見つけたので試してみることにした。
ピンバイスの様に径にあわせてコレットを差し替えて使うタイプである。
6.35mm六角軸仕様なので、ペン型ドリルや電動ドライバーにも対応している。
電動なので手持ち作業は危険。
なので、バイス台にプラ丸棒を固定。
『精密ドリルチャック』をPanasonic電動ドライバーに装着して穴開け。
さすがは電動、仕事が速い。
しかしながらこの商品、、ちょっと回転時の軸ブレが大きい。
軸ブレのせいで穴がブタ鼻の様にくっついてしまった💦
「プロ仕様」のはずがこの精度?
(腕のせいかもしれないが)
写真⇩ 左が1.0Φ用マウント、右が0.5Φ用マウント。2つずつ穴が開いている。
工作はきれいじゃないが、光ファイバーはちゃんと貫通するので良しとする。
5.六角軸ピンバイスの比較
後日、TRUSCOブランドの六角軸ピンバイスも使ってみた。
使用感はまずまず。
完ぺきではないがANEXよりは芯ブレが少ない気がする。
ドリル刃が付属しているとは言え、ANEXの価格はTRUSCOの約2倍するし・・・。
tomica『LUNAR CRUISER』LEDライトで電飾③ へつづく。