台付き│指矩『直角 スコヤ 3メーカー』比較│開封│レビュー
ステイホーム=家の中でできるコトを探りつつ始めた DIY工作室。
興味の趣くまま作ったり直したり弄ったりしていく中で、揃えた道具や工具などを紹介。
第十六回は『スコヤ』。
90度をの線引きをしたり測ったりするL字型の定規。
「台付き指矩」「スコヤ」などとも呼ばれる。
机上で使いやすい20~30cmサイズ、色はブラックにこだわって選んでみた。
指矩とスコヤについて
1 指矩
指矩は「さしがね」と読み、曲尺とも呼ばれる。
L字型をした金属定規で、(通常は)全体が同じ厚みの1枚板からできている。
使い方は、定盤や作業台など平面上に置いて平行線や直角線を引く。
または目盛りで材料の長さを測ったり直角寸法を確かめたりする。
2 スコヤ
英語の「SQUARE(スクエア) RULER」から訛った和製英語。
なのでたぶん漢字名は無い。
L字型をした金属定規なのは「指矩」と同じだが、L字型の短辺側(=妻手)に厚みを持たせた“土台”を備えているのが特徴。
その厚みを利用し、材料のカドに引っかけて正確な平行線や直角線を引ける。
逆に土台の厚みがあるため、指矩のような平面上での線引きには不向き。
黒い直角定規
指矩もスコヤもL字型の似た様な形状をしている。
どちらも、L字の長辺側を「長手」、短辺側を「妻手」と呼ぶ。
1 黒いサシガネ
シンワ測定 フラットスコヤ 62359
1.外観
目盛りサイズは300mm×200mm。
実寸は305mm×205mm。
長手の幅は約38.3mm。
妻手の幅は約25.5mm。
厚さは1.27mm。
長手も妻手も一体で同じ。
重さは147g。
2.特徴と使用例
材料の1辺(直線であることが条件)に妻手をやや斜めに引っかけるようにして、長手で直角線を引いたり測ったりする。
平置きにして、対象物の大きさ(タテ×ヨコ)を一目で測ることもできる。
2 黒いスコヤ
1. BAHCO 9045-B
1)外観
BAHCO 9045には B-200/250/300/400 4種類の長さがある。
こちらはB-200で、目盛りは長手のみに200mm。
実寸は220mm×170mm。
※以下 9045-B-200モデルの場合
長手の幅は約40.2mm。
妻手の幅は約42.2mm。
長手の厚みは1.5mm。
妻手の厚みは12mm。
重さは160g。
2)特徴と使用例
材料の1辺(直線であることが条件)に妻手土台を引っかけて、長手で直角線を引いたり測ったりする。
BAHCOの特徴は2つ。
定規の幅があり目盛りの印字が大きめなので読み取りやすいこと。
そして“45度ガイド”がついていること。
妻手土台を基準にして45度の線も引ける。
台座で自立させられるので、スコヤ2本で球体の直径を測る補助もできる。
2. Woodraphic PRECISION SQUARE M200
1)外観
Woodraphic SQUAREには M100/200/300 と 4ich/12inch がある。
こちらはM200で、目盛りは長手のみに200mm。
実寸は205mm×130mm。
※以下 M200モデルの場合
長手の幅は約30.0mm。
妻手の幅は約35.2mm。
長手の厚みは2.0mm。
妻手の厚みは14.1mm。
重さは163g。
2)特徴と使用例
材料の1辺(直線であることが条件)に妻手土台を引っかけて、長手で直角線を引いたり測ったりする。
※通常のスコヤ& BAHCOと同様
Woodraphicの特徴は1mmピッチで“マーキングガイド”穴が付いていること。
妻手土台を滑らせながらシャープペンなどで平行線が引ける。
目盛りが「10,20,30~」とあるだけでなく「5,15,25~」表示もあるのは親切。
しかし印字も小さく穴は1.0mmピッチで並んでいるので、目がチラ付きどの穴がどの目盛りか判らなかったりする。
使いこなすには視力と慣れも必要。
まとめ
金属シルバーがほとんどの指矩&スコヤの中で、あえて真っ黒カラーを選んでみた。
艶消しの黒地に白文字の目盛は、室内照明の乱反射も少なく読みやすかった。
3種それぞれのに特徴で選ぶなら次の通り。
平置きで使いやすいのはシンワの指矩。
まず内直角部の目盛が読みやすい。
内側にモノを置けば、縦と横の概寸法がすぐ見てとれるのも便利。
価格も700円前後と手頃。
材料に平行線を引く用途に限れば Woodraphic。
慣れればスイスイ平行線が書ける。
難点は妻手のアルミがゴツく厚いのでバランス的に重く感じる。
目盛りが読みやすいのはBAHCO。
例えば他社は1cmの目盛を「10」mm表記しているが、BAHCOは「1」cmの表示。
そのため目盛りの数字がごちゃごちゃしないで読み取りやすい。
(もちろん慣れも問題もある)
3本の中、一番マットな仕上がりで素材感も好み。
長手の幅が広く妻手(台座)とのバランスが取れている。
結果、1本だけという条件ならシンワのフラットスコヤがお勧め。
土台付きスコヤならBAHCO。
さらにBAHCOが2本あればいろいろと便利。
Woodraphicは何より価格が高いことがマイナス。
BAHCOの3倍ほどする。 ※参考 US$69.97
平行線を引く「ガイド穴」は確かに便利だが、価格相応かと言えば・・・
予算ある人、趣味次第ということになるかと。