はんだ補助具│小型『はんだ作業台 ST-92』開封│レビュー
ステイホームでできるコトを探りつつ始めた DIY趣味工作室。
興味の趣くままに揃えた道具や工具などを紹介。
前回に続き、第二十七回も“はんだ作業”の補助器具『はんだヘルパー part2』。
goot はんだ付けヘルパー ST-92
"わに口クリップ”の多関節クランプを備えたST-93にくらべて、大きさも可動個所もコンパクトにした簡易版がST-92。
1 開封
外箱は(約)横84mm、縦140mm、厚み64mm。
組み立て図は箱の裏面。
もう少し余裕のある箱にすればいいのに、と思うほど(特にレンズが)ぎゅうぎゅう詰めに押し込まれている。
内容はシンプルで、台座と支柱とクリップ付きアームとレンズのみ。
2 パーツの外観
1.台座
台座の大きさは(約)幅65×縦69mm。
2.支柱とアーム
丸い支柱は1本のみ。長さは約118mm。
四角アームの長さは約120mm。
3.レンズ組品
レンズとクランプ。
レンズの直径は約90mm。
このレンズ組品はST-93と同品のようである。
4.クリップ
ST-92のクリップは▢スリーブに溶接されている。
アームとスリーブを挿しなおすことで90度ずつ角度を変えられるが、細かな向きや傾きは調節することができない構造。
わに口クリップの長さは約35mm。
3 パーツの重さ
台座の重さは308g。
支柱の重さは47g。
四角アームとボールジョイントの重さは120g。
クリップ組品の重さは2個で28g。
レンズ組品の重さは100g。
総重量は602gとなっている。
ST-92とST-93 比較
ST-92をST-92と比べてみる。
1 大きさと重さ
メインポール高はST-92が118mmでST-93が185mm。
ST-92の方が約36%低い。
四角アーム長もST-92が120mmでST-93は150mm。
ST-92が20%短くなっている。
また重量比でも992gのST-93に対してST-92は602g。
約40%軽い。
2 クリップ
ST-93と違い、ST-92のクリップは▢スリーブに溶接されている。
写真⇩ 左がST-93のクリップ&ボールジョイント組品、右がST-92のクリップ。
ST-92付属クリップを動かせる方向は、▢アーム上のスライドのみ。
当然ながら可動域は全然少ない。
まとめ
使用感
良いところ
なんといってもコンパクト。
前回の同goot社ST-93は多関節クリップ+盛りだくさんの大柄な作業台だったが、こちらST-92はその半分以下、40%くらい小型。
良くないところ
ほんとにmade in Japan?と疑いたくなるほど仕上げが雑。
性能にあまり関係は無い。
しかし、初めから歪んでいたり傷があるのは気分がよくない。
付属のクリップ。
上から見るとアームに対して90度に溶接されていない。
わに口も傾いている。
錆びも浮いているし・・・。
複数台を調べたがが、きちんと溶接されているものもある。
当たり外れがあるので店頭で良ぉく観察してからにした方がいい。
まとめ感想
ST-93とST-92両方を試してみた個人的な感想・・・
「レンズは使わない」し「高い支柱も必要ない」のが実情。
ただ場面によっては「クリップの角度は変えられた方が便利」なこともあるので、
ST-92の台座にST-93のボールジョイント付きクリップ というスタイルが一番使いやすいかも知れない。
しかしそのために大小2種類の"はんだヘルパー"を揃えるのも勿体ない。
自由に組み合わせできるように、台座とアームとクリップを別々に”オプション化”してくれたら嬉しいんだけど。
現状品でどちらか1台を選ぶのなら・・・
迷うところだけど ST-92?
その後
いろいろ悩みながら実際にはんだ作業してみて、最終形は” ST-92.5 “になった。
(93+92)÷2
ST-93+ST-92で(個人的な)イイとこ取りをしてみたのがこちら。
ベース・・・大きめのST-93から。
メインポール・・・短めのST-92から。
四角アーム・・・長めのST-93から。
クリップ・・・シンプルなST-92から。
固定ネジは、付属品のプラ製ローレットからアルミ製に交換している。
使用したアルミ製ローレットボルトはこの2種類。
青色がM5、金色がM4。
国内で入手しにくいときは ➡ AliExpress。
ボルト長の調整
既製品のローレットボルトをそのまま使用しても良いのだが、ネジ長が長すぎてカッコ悪い部位があるので、適当なネジ長さにカットしている。
四角アームのスリーブを固定するローレットM4ボルト。
首下ネジ長を5mm程にカット。(下写真の右)
色はともかくカタチ的にはまとまったかなと自負。
おわり。