太陽光で回るエコインテリア『ラジオメータ』開封│レビュー
マイトレンドは ECOインテリア。
自然エネルギー代表の太陽光で遊ぶ 第1弾は『ソーラープレーン』。
今回の第2弾は『RADIOMETER』。
ラジオメータ効果とは
radiometer = ラジオメータ効果という運動エネルギーまたはそれを利用した器具
ラジオメータの原理
「片面だけ黒く塗られた羽根車に赤外線を当てると回転を始める」
光エネルギーが運動エネルギーに変換されるこの現象を『ラジオメータ効果』という。
イギリスの物理化学者ウイリアム・クルックスが「陰極線の中に置いた羽根車に電子をあてて回転させた実験装置」に由来するらしい。
ちょっと詳しく言えば、
「光の吸収が大きい黒い面は白い面より暖められるので、黒い面に接触した気体分子が活発に動きより大きな運動量を与えるため、その反作用のよって羽根車が回転する」
ということらしい。
要約すると「暖かい空気が冷たい空気を押すから回る」ということ。
勘違いしそうなのだが、太陽エネルギーではあるけれど太陽電池ではない 💡
因み赤外線に反応するため、太陽光以外にも白熱電灯やハロゲン灯でも回る。
でも赤外線の少ない蛍光灯やLEDではほぼ回らない。
ラジオメータの仕組み
ちなみに、ガラスの中は低圧(半真空)になっている。
これは通常の空気のままでは羽根車の回転抵抗が大きくなるため、空気を薄くしているとのこと。
一部のサイトで「ラジオメータの中は真空~ 」とか書いてるが、間違い。
空気の分子が残っていないと羽根車を押すことはできない。
また羽根車の片面(黒い面)には鉱物の雲母の煤が塗られている。
なぜわざわざ雲母?
雲母は断熱性が良く、作業もしやすい素材だからという理由らしい。
例えば普通の黒い塗料を新田としても、断熱性の低いので羽根の反対側まで温めてしまうため、温度差を作りにくく回転しない、のだそう。
この繊細な物理エネルギー?で回るってことがすごい。
ラジオメータのいろいろ
こういうガラスを溶かして球状にしながら羽根車を組み込む、という技はガラス工芸の職人さんのハンドメイドによるもの。
素人工作にはかなり難しい。
今や工芸品インテリアとしても人気のラジオメータ。
ドイツのLICHTENHELDT GLAS などが有名だけどちょっと高級品。
なので普通に手に入るラジオメータの幾つかを紹介。
Fun Science 電球型ラジオメータ💡
茶谷産業という輸入インテリア雑貨を扱う会社が販売しているラジオメータ。
電球の形をしたガラス球になっていて、金属製のスタンドに立てると浮いているようにも見えるデザイン。
箱の中身はこんな感じ。ラジオメータ本体とスタンドが別々に収められている。
こうゆう並べるとカワイイ小物を買うときはいつも3個。
薄曇りの窓辺でもゆっくりクルクル回りだす。
Fun Science ドーム型ラジオメータ🔮
同じく茶谷産業のラジオメータでこちらはドーム型。
四角いベースの中にペットボトルキャップ状の窪みがあって、ガラスドームの根っこを押し込んで立てる。
電球型とは違って目立たない黒ベースでコンパクト。
ハート羽根ラジオメータ💕
Amazon.comで見つけた Tin-Man’s Heart Radiometer 。
回転羽根がハート型になっていてちょっとカワイイ。
Amazonで購入 ➡ 『Tin Man’s Heart Radiometer』
こちらは組み立てる部品はなく一体モノで そのまま箱に入っている。
サイズ測定
並べて比較。
電球タイプ 💡 約 直径8cm×高さ15.5cm ・・・上から見て左回転 ※スタンド含
ドーム型 🔮 約 直径8cm×高さ10.5cm・・・上から見て左回転
ハート羽根 💗 約 直径7.2cm×高さ13.5cm・・・上から見て右回転
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明るい窓辺なら音もなく元気に回っている🌞
薄くもりでもゆっくり回る⛅
これは見ていて楽しい。
電池もいらないし静かだし、こうゆうスロウなモノってなんか癒される♪
ちょっと注意なのは、直射日光や陽射しが強い場所では「壊れるんじゃ!?」ってくらい勢い良く回転して心配になる 😵
LEDで実験
LEDでは本当に回転しないのか試してみた。
部屋のシーリングライト(天井灯)の場合、明るさ最大にしても回らない。
(天井との距離1.5mくらい)
じゃあデスクライトなら?と思って光を最大にして近づけたらゆ~っくりと回った。
LED灯は紫外線や赤外線を出さないのでラジオメータは回らない、
ということになってるんだけど、赤外線が完全にゼロではないライトになら反応するということだろうか。
まぁこんな電灯の使い方ではちっともECOにはならないけど面白いからOK。