不要になった『HDD 捨てる前に壊す』解体│分解│その手順
約9年以上使ってきたアイ・オー・データの外付けHDD 。
まだ異常は出ていないが、時期的にいつか壊れる危険性がある。
そうなる前に大切なデータを新機と入れ替えることにした。
ここでよく聞かれるのが「HDDをそのまま廃棄するのはNG」。
情報保護のためにもデータを消去するのは当然、さらに安全のためディスク自体を破壊してから廃棄するのが適切とのこと。
そこで
1.HDDケースの分解
2.ディスクの破壊
に挑戦した。
HDD 外ケースの分解
1 外殻を開ける
アイ・オー・データの外付けハードディスク HDJ-UT2.0。
外部を見回すとプラス(+)ネジが数か所あるのがわかる。
普通のプラスネジなので普通のドライバで回せそう。
見えているネジ以外にも、製品ラベル裏に隠しネジ1本あり。
2 内部のHDDを取り出す
ケースのネジを外して開いた様子。
金属製の板のネジも外していく。
HDD周りの基盤にも(+)ネジ、HDDの固定もも(+)ネジがある。
HDD 筐体の解体
1 特殊ネジ用のドライバを用意
全てのネジを外して取り出した内臓のHDD、HITACHI製 3.5インチ 2TB。
HDDやSSDにはトルクス🄬と呼ばれる特殊ネジが使用されていることが多い。
プラス(+)やマイナス(-)やヘックス(六角)とは違い、特殊な星型(*)をしている。
当然プラスやマイナスのドライバーでは回せないので、専用のヘクスローブ・ドライバーを用意しなければならない。
写真⇩ エンジニアのドライバは柄が透明ブルーでキレイ
2 HDD 上蓋のネジを外す
HDDやSSDの筐体に使われているヘルクス(トルクス)ネジは、ヘッド穴サイズ 2.3mm/1.7mm/1.3mm あたりが多い。
例えばこの3.5インチのHDDの場合は 穴サイズ 2.3mm。
なので、エンジニア製ならばDT-08が適合。
ヘクスローブ・ドライバーを使って1本ずつ緩めていく。
HDD上面のラベルシール下にも隠しネジがある。
HDD プラッタの破壊
1 穴開けの道具
“プラッタ”とは円盤状になった記録部分のこと。
この製品の磁気ディスクプラッタはおそらくアルミ製と想われるので、ドリルによる穴開けは割とカンタン。
ただ2.5インチHDDになるとガラス製のものが多いらしい。
ガラス製の場合は、ドリルの穴開けが困難なので、ペンチ等でディスクを挟んで「バリバリ」と割った方が簡単に破壊できる。
アルミ製のプラッタ・ディスクを破壊するために、電気ドリルを用意する。
穴の径は任意。
ここでは3.0mmΦのドリル刃を使った。
2 穴開け作業
穴は1か所ではなく、数か所以上あけると安心。
電気ドリルが無い場合、アルミはそれほど硬い金属ではないので、ハンマーなどで叩き壊してもOK。
(ただ騒音や振動が出てしまうので注意)
外付けHDDの買い替え
HDDかSSDか
さて、旧HDDを廃棄する前に検討したのが、新しいストレージのこと。
速度的にはやっぱりSSD?
でもあくまで保管用で、かつ速度を求めないなら安価なHDDも選択肢。
今回もデータ保管の目的なので従来通りのHDDでいくことに。
IOデータの外付けHDDは外観もGOODで、PCやTVに10数年使用しているが未だこれといったトラブルも故障もない。
そんな理由で買い替えも迷わずIOデータ製に決定。
選んだのこちら。
こういった製品は 容量に余裕ある方がぜったいに安心。
しかし予算もあるからいつも迷うのである。