乾電池│AC電源『TERUMO ES-5200ZZ 血圧計』開封│レビュー
寒くなってきたこの時期に調子が悪くなってきた血圧計。
10年以上も使っているのでそろそろ寿命かも。
血圧計なら何でも似たようなものっぽいが、せっかくなのでこの機会に幾つかのモデルを比べてみることにした。
血圧計の3メーカー
1 条件
希望条件は次の通り。
- 上腕カフ式
- 標準的な機能(高機能は不要)
- カール芯の入った腕帯カフ
- 2人以上の個別メモリ
- AC電源アダプタ付属
先ず、机などに据え置く”アームイン式”は場所をとるのでパス。
次に、スマホアプリと連動したりグラフ化できる機能など、多機能の付いた高級機もあるが高価なのでパス。
予算10000円未満で買える従来型のシンプルなものから探すことにした。
2 仕様
家電量販店などで下見してよく見かけるのは テルモ オムロン シチズン あたり。
購入しやすいこれら国内3メーカーの中から、条件に合う3機種をピックアップ。
テルモ ES-W5200ZZ | オムロン HEM-8731 | シチズン CHUH719 | |
外寸 | W114×D174×H70 | W183×D230×H99 | W119×D148×H169 |
重量 | 本体315g+腕帯113g | 640g | 本体450g+腕帯160g |
測定範囲 | 50〜250mmHg | 20〜280mmHg | 0〜280mmHg |
腕周 | 17〜36cm | 17〜36cm | 17〜36cm |
精度 | ±5mmHg | ±3mmHg | ±3mmHg |
測定方式 | オシロメトリック | オシロメトリック | オシロメトリック |
電源 | 単3×4本 or AC100 | 単3×4本 or AC100 | 単3×4本 or AC100
Ni水素充電池対応 |
機能 | カフ巻きエラー
体動センサ 平均値 不規則な脈派 血圧分類表示 脈圧表示
|
カフ巻きエラー
体動センサ 平均値 不規則な脈間隔
|
カフ巻きエラー
体動センサ 平均値 不規則な脈間隔 血圧分類表示 朝と夜のメモリ分け 時計表示4パターン 室温表示、警戒気温 |
メモリ | 60回×2人分 | 60回×2人分 | 130回×2人分 |
電池使用回数 | 約450回 | 約300回 | 約500回 |
使用環境 | 10〜40℃ | 10〜40℃ | 10〜40℃ |
耐用年数 | 5年 あるいは 30,000回 | 5年 あるいは 30,000回 | - |
ACアダプター | ACアダプタ付属 | 別売 約2000円 | ACアダプタ付属 |
その他 | 収納袋付き | カフを本体内に収納 | カフ立てホルダー |
参考価格 | 7000円前後 | 9000円前後 | 8000円前後 |
※数値は全て「約」
TERUMO ES-W5200ZZ 特徴
1 テルモを選んだ理由
同価格帯の3機種の特徴をざっくり並記。
テルモ・・・医療機器メーカー。最軽量。価格も一番安い。音が比較的静か(?)。
オムロン・・・医療機器メーカー。総重量が一番重い。価格も一番高い。
シチズン・・・機能が一番多い。置き時計になる画面。エネループが使えて省電力。
最初はオムロンが良さげだった。
しかしACアダプタが別売で、合わせると予算の10000円を超えるてしまうため除外。
シチズンは多機能で時計表示&温度計付き、ACアダプタも付いていてコスパ◎だけど、医療機器というより健康機器メーカーのイメージ。
最後は「簡素でも医療機器のテルモ」か「多機能だが健康機器のシチズン」かで悩んだ。
どちらもACアダプター付きで予算の以内。
そして迷った挙句、今回はテルモのES-W5200ZZに落ち着いた。
実のところ購入時点で一番安かったが決め手。
2 ES-W5200ZZの特徴
改めて、テルモES-W5200ZZの特徴を確認。
- スイッチ1つでカンタン測定
- メモリ1と2は独立ボタン
- 腕帯(カフ)の巻き状態お知らせマーク
- 血圧分類の基準値との比較もできる血圧レベル表示機能
- 従来製品比の約6倍にした高精度脈波間隔測定システムHiRS
- 不規則な脈波リズムをお知らせ
- 脈圧表示
- 60回×2人分メモリ
- 平均値表示 など
TERUMO ES-W5200ZZ 概観
1 開封
1.パッケージ
上面から。
箱の大きさは、およそおよそW160×D158×H120mm。
裏面
側面。
ふたを開けた様子。
2.内容
上段に説明書類、中段に血圧計本体、下段に腕帯とACアダプターが入っている。
上段の左から、本体、腕帯、ACアダプタ、収納袋。
下段の左から、付属のアルカリ単3電池×4本、取扱説明書類。
3 外観
1.本体
斜めになった表示画面。
およそ23度の傾斜がつけられている。
操作ボタンは4つのみで、下部にまとまっている。
背面にはDC入力ジャックと、エアチューブの挿し込み口。
裏面には電池ボックスがある。
2.腕帯(カフ)
グレー×ライトブルーの配色。
腕帯の端、中央部に金具の補強がされている。(たぶんテルモだけ?)
エアチューブのアダプタ接続部分。
ハードタイプなので、プラスチック芯が入っている部分は勝手にロール状態になる。
3.ACアダプター
電源コードとアダプタが一体になっているタイプ。
プラグを除いたコードの長さは約150cm。
O/P(アウトプット):DC6V/0.5A の表示がある。
コンセントプラグは折り畳み式ではない。
センタープラス(+)のDC-inプラグ。
4.取扱説明書
取説はA6サイズの小冊子。
表紙を含めて、全68ページ。
表記は全て日本語になっている。
テルモ公式 血圧計ES-W5200ZZ の取扱説明書(pdf)は ⇒ こちら。
4 サイズと重さ
1.本体
大きさは(約)、幅114mm×奥行174mm×高70mm。
表示画面の大きさは(約)、横71.5×縦77mm。
重さは314.5g。 ※電池なし
2.腕帯(カフ)
幅は約137mm。
伸ばし切った状態の長さは、約465mm。
だいたいの厚みは、約8mm。
エアチューブの径は、約7mm。
エアチューブの 長さは、約70cm。
※曲がりグセのあるチューブなのでテープで固定して測定。
重さは約113g。
3.ACアダプタ
大きさは(約)、幅27.5mm×奥行59mm×高37mm。
重さは約62g。
4.収納袋
薄手の不織布の袋。
重さは約16g。
ACアダプタも含めて、収納品を並べてみる。
袋に襠(マチ)は無いし、ちゃんと入るのだろうかと心配したが・・・
全部入った。
5.持ち運び重量
本体+腕帯カフ+収納袋=443g。
本体+腕帯カフ+収納袋+単3乾電池4本=537g。
本体+腕帯カフ+収納袋+単3乾電池4本+ACアダプタ=600g。
TERUMO ES-W5200ZZ 使い方
1 電池
アルカリの単3乾電池4本を用意する。
乾電池は製品に付属しているが、ここはいつものようにPanasonicのエボルタで。
2 日時合わせ
操作ボタンは本体の下部にまとまっている。
日時合わせには、左端の時計マーク🕒と右端のメモリボタン1と2を用いる。
まず初めに、時計マーク🕒のボタンを3秒以上押し続ける。
すると年月日の「年」設定モードになり、点滅を始める。
年数を増やしたいので、メモリボタンの上(1)を押して「2023」にする。
もう一度、時計マーク🕒ボタンを押して決定。
そのまま時刻設定モードになるので、同じようにメモリボタン上下で合わせていく。
時刻を合わせてから再度、時計マーク🕒ボタンを押すと時刻が決定し「ピッ」と電子音が鳴る。
設定モードが終わると、通常表示になって左上にメモリのアイコンが表示される。
3 血圧の計測
測定時の注意はどのメーカーでもほぼ同じ。
取説には、「薄手の上着がおすすめ」「エアチューブを手首方向へ」
「隙間なく腕帯(カフ)を巻く」「肘を机につけて手のひらを開く」
などの注意が書かれている。
操作はカンタン。
1.スタートボタンを押して加圧開始。
※もう一度押すと加圧は途中でもストップする
2.値が出たら記録させたい方のボタン(1または2)を押すと記録される。
スタートボタンを押すと一瞬、全画面表示になり、
その後、電子音が鳴って加圧が始まる。
4 動作音
測定開始から終了まで、電子音で知らせてくれる。
1.加圧開始時には「ピピピッ」と3回電子音が鳴る
2.加圧終了時には「ピピッ」と2回電子音が鳴る ※この間およそ30秒(条件次第)
3.さらに35秒ほどすると「ピー」という長め電子音がして測定値が表示される
まとめ
使用感
良いところ
- 従来からある無難なデザイン
- 表示画面が大きめ
- ボタン4つのシンプル操作
- 同価格帯3機種内では最軽量
- たぶん3機種内で一番お値打ち
良くないところ
- エアチューブに曲がり癖が直らない ※オムロンは柔らかめ
- 加圧におよそ30秒かかる
- 大画面なのに常時表示されている時計文字が小さすぎ
- ACアダプタのプラグ脚が折り畳めない
- 芯入りハードカフを右腕に巻く場合に左手で扱いにくい
まとめ感想
購入してしばらく経つのだが、安定した動作で使えている。
医療機器メーカーというイメージがあるので安心感もある。
耐久性については不明。
本機も最低限の機能に抑えたシンプルな機種なので、使っていた前代オムロンや前々代テルモと同様に、たぶん10年くらいは壊れないでいてくれるだろうと期待。
血圧計でいつも思うのは、腕帯カフについて。
初めから巻き癖が付けらたロール状のカフは、その方向が左腕に巻くことを想定していて、右手で着け外し作業しやすい方向に出来ているっぽい。
なのでいつも右腕に巻いて測定する人にとっては、左手で腕帯を巻く作業がちょっとやり難く感じる。
(と思うのは自分だけだろうか)
これはテルモだけに限らずの事だが、どのメーカーさんも
1. 腕帯カフの巻き方向を選択できるようにする、または
2. エアアチューブ挿し口を左右両方向OKな構造にする、
など対応してほしいと思う。