『Canon NB-13L バッテリー』純正 vs 社外 充電器│比較 レビュー
CANONのコンデジカメラ『G7 X MarkⅢ』のバッテリー充電器について。
前回は「充電方法の違い」による充電時間を実測した。
その中の WELLSKY USBチャージャー(CANON社外品)は残念な結果だった・・・
しかし他にもデュアルタイプのサードパーティ製チャージャーは色々ある。
もしかしたら「他メーカーは性能(充電時間)が違うかも…」という期待で、見つけたのがこちら。
HQIXというメーカーのデュアルUSB充電器。
HQIX USB Charger
1 外観
バッテリー2個を横に並べて置くタイプ。
大きさは(約)113.6×98.5×25.3mmある。
重さは102g。
USB入力はmicro-Bとtype-Cの2口あるが、使うのはどちらか1口。
インプットは「5V、2-3A」、アウトプットは「4.2V、700mA」。
2 充電端子
チャージャーの充電端子の位置に注意。
バッテリーの幅よりも凹トレイの幅が広いので、バッテリーをどの位置に置けばいいのか初めは悩んでしまった。
よく見ると充電器の端子に「+/−」表示があるので、バッテリーの「+/−」と合せるように置かなければいけないことが判る。
バッテリーを左側に寄せた状態で凹トレイにハメ込めば正解。
写真⇩ バッテリーの右側に約7mmの隙間ができる
3 携帯性
バッテリー4本を同時充電したい場合のイメージ。
2台で運用する場合、USB2口の充電器と、USBケーブル2本も必要となる。
4 充電
1.準備
給電側の急速充電器はAnkerのPD 45Wを使用。
この状態での充電端子の電圧は約5.0Vだった。
2.充電計測
バッテリーをCH1トレイに嵌め込んで充電スタート。
初期の電圧は5.03V、電流は0.70A。
インジケータの1目盛り(約25%)が点灯するまでに約22分。
2目盛り(約50%)が点灯するまでに約67分。
インジケータの3目盛り(約75%)が点灯するまでに約105分。
充電電圧は約50.9V、電流は0.42Aに落ちてきている。
145分を過ぎたあたりで電流が0.2Aを下回り、
充電完了(インジケータ全灯)は、164分=2時間44分だった。
Canon CB-2LH Charger
1 外観
改めて、キヤノン純正チャージャーCB-2LHについて。
大きさは(約)59.8×85.3×23.3mm。
重さは68.5g。
100Vのプラグは折り畳み式になっている。
インプットは「100〜240V」、アウトプットは「4.2V、0.7A(700mA)」。
3 携帯性
バッテリー4本を同時充電したい場合のイメージ。
自宅ならまだいいが、外出時に4台を持ち運ぶのはちょっと面倒かも。
また4つのプラグを挿せる電源タップも必要になる。
4 充電
1.準備
特に必要はないのだけれど、空のバッテリーの電圧を計ってみた。
CB-2LHチャージャーを100Vにつなぎ、初期の充電電圧を計る。
2.充電計測
充電スタート。
充電時間はほぼ2時間10分前後。
これまで空っぽ充電を数回行っているが、ほぼ安定して同じくらいである。
まとめ
1 USB Charger について
1.良いところ
- バッテリー2個の同時充電ができる
- 汎用のUSB急速充電器を電源にできる
- バッテリー残量のインジケータがある
- キヤノン純正チャージャー×2個より安価
2.良くないところ
- キヤノン純正チャージャーより時間がかかる
- バッテリー残量インジケータの正確性が不明
- バッテリーのホールドが不安定 ※隙間があく
- 見るからに安っぽく耐久性に不安
2 CB-2LH との比較について
1.大きさの違い
CB-2LHを2台並べるよりも一回りくらいHQIXは大きい。
インジケータがあるとは言え、もっとコンパクトなら良かった。
2.機能の違い
HQIXで数回試してみたが、純正チャージャーCB-2LHの方が速い。
その時間差は+約35分。
これを我慢できるかどうかで判定も変わってくる。
Canon CB-2LH | HQIX USB Dual | |
サイズ(mm) | 59.8×85.3×23.3 | 113.6×98.5×25.3 |
重さ(g) | 68.5 | 102 |
電圧電流(V/A) | 3.5 / - | 5.0 / 0.7 |
充電時間(分) | 130 | 164 |
併用品 | なし | USB充電器 USBケーブル |
まとめ感想
前回の「充電方法の違い」でテストした通り、1番速く充電できるのは、G7X markⅢ本体で充電する方法である。
その次がキヤノン純正のCB-2LHチャージャー。
今回の3rdパーティ社外品も、純正チャージャーには勝てなかった。
そもそも「何故バッテリーを何本も持つのか」と言えば、当たり前だけどバッテリー切れの予備のため。
「バッテリーの数」や「充電方法」も撮影環境で考え方が違ってくる。
複数のバッテリーを”同時に”充電するならCB-2LHが最良に思える。
キヤノン純正の安心感は大きく、何より現状で一番速い。
なので宿泊先など100Vがある場所ならCB-2LH×2台を持って行く。
もし移動中やクルマなどで充電する場合はUSBチャージャーも選択肢になる。
モバイルバッテリーと併用して、動きながら充電できる。
どちらにしても充電手段を限定せず、いろいろ備えておいた方が便利なのは確かである。