遠隔リモコン『GoPro THE REMOTE』開封│設定方法│レビュー
GoProカメラを”遠隔操作”したい時、2つの方法がある。
- アプリ”QUICK“のスマホで操作 (Bluetooth)
- アクセサリーの”リモコン“で操作 (Bluetooth)
今回は2つめの公式アクセサリー”THE REMOTE“を使ってみる。
THE REMOTE 特徴
主な特徴は以下の通り。
- Bluetooth通信(Bluetooth Low Energy)
- 最大60m範囲(好条件下)
- 水深5m防水
- 最大5台のGoProカメラを同時コントロール
- 充電式バッテリー内臓
- 前モデルより駆動時間が向上
- 前モデルよりペアリング性能向上
※GoPro公式より抜粋
THE REMOTE 準備
1 開封
今回はメーカー直販サイトから購入。
国内ではヤマトさんが配送。
こちらが外箱パッケージ。
大きさは(約) 横100×縦145×厚45mm。
内容品。
上から、USB-Cケーブル│ストラップ│REMOTE本体、そして説明書。
メーカー直販(海外)のためなのか、日本語の表記がない取扱説明書。
なのに注意事項の冊子にだけ日本語あり。
ちょっと不親切。
2 外観
正面から。
上半分は液晶画面、下部に『シャッターON/OFF』〇ボタン。
本体のトップに『主電源ボタン』がある。
左側面には『プリセット選択ボタン』と『モード切替ボタン』が並ぶ。
右即位面には操作系は無し。
GoProロゴがプリントされている。
裏面にはベルトの様に通す、ストラップ穴が開いている。
〶技適マークやCEマークなど各国地域の基準をパスしている刻印がある。
その他を探しても、充電バッテリー容量の表示は見当たらない。
3 サイズ
大きさは(約)横40mm×縦66mm。
厚みは約18mm。
重さは約40.5g(保護フィルム付)。
4 充電方法
下部のゴム製ドアを開けると、その中にUSB-C端子がある。
充電方法は、スマホなどリチウム系の充電池内臓の機器類と同じ。
充電中は赤LEDが点灯。
画面には電池残量(%)と充電中を示す🔋+マークが表示される。
詳しくは、後の 5充電 項目を参照。
THE REMOTE 使い方
1 設定
1)電源スイッチ
THE REMOTEの電源オンは、トップにあるON/OFFボタンで行う。
1回押すとオン、約3秒長押しするとオフになる。
電源オンになると、THE REMOTEの電池残量が表示される。
2)スクリーン画面
THE REMOTEのスクリーンにはカメラのステータス状況が表示される。
待機状態(未撮影)のスクリーン表示例。
3)言語設定
そのまま左側面の上ボタンを押すと「SETTING」画面に移る。
つづいて、下または上のボタンを押すことで項目を選択する。
「Language」の項目が反転表示されている時に、
正面のシャッターボタン〇を押すと、言語の選択画面に変わる。
側面下側のボタンで言語を選択。
「日本語」を見つけたら、正面のシャッターボタン〇で決定する。
すると表示が日本語になる。
4)画面方向設定
言語設定をしたすぐ上に「方向」という項目がある。
ここで、画面の向き(方向)を変更できる。
「0°」は初期設定の向き。
例えば「180°」を選んで決定すると、画面が間逆さまになる。
5)設定の終了
側面下側のボタンで項目の一番下まで進む「終了」がある。
ここで正面シャッターボタン〇を押すと、設定画面から退出する。
2 ペアリング
1)THE REMOTEの準備
左側面の上ボタンで「SETTING(RC設定)」に入り「新規ペアリング」を選択。
2)HERO10カメラの準備
HERO10カメラを準備。
HERO10の電源を入れる。
初期画面で⇩下⇨右とスワイプして「接続」の設定に移動する。
上から2つめ「デバイスを接続」を選択。
その中に「The Remote」があるので、ここをタップ。
HERO10画面で「The Remoteをペアリングモードにします」と出るので、THE REMOTE側のシャッターボタン〇で決定。
「正常に接続しました」と表示されればペアリング完了。
3 操作方法
1)電源の入れ方
電源オフの状態からの操作方法。
初めに、THE REMOTEの電源を入れる。
画面に「電源を入れる」と表示されたら、
正面のシャッターボタン〇(ON/OFF)を押す。
「接続中に」に表示が変わり、
約3秒で、自動的にHERO10が起動する。
HERO10の電源をオフにする時は、左下のMODEボタンを約3秒、長押しする。
2)モードの切り替え
HERO10オンの状態で、MODEボタンを短押すると「撮影モード」を変更できる。
これはHERO10本体のMODEボタンと同じ役割。
1回押すごとに、🎦ビデオから➡📷カメラ➡⏱ラプス➡🎦ビデオと替わる。
3)撮影
電源オンの状態で、REMOTEのシャッターボタン〇を押すと撮影がスタート。
もう一度シャッターボタン〇を押すと撮影がストップする。
4 固定方法
1)ベルト式ストラップ
手首やポール類に巻けるストラップが付属。
長さは約270mm。
幅は約25mm。
THE REMOTE裏側のベルト穴に通して使う。
ベルクロ(面ファスナー)式で調節する。
最大で直径およそ70mmのモノに巻ける。
最小はおよそ30mmまで絞れるが、
端が余るので、その処理にちょっとこまる。
2)コード式ストラップ
普通のコード・ストラップを通せる穴もあいている。
(ひもストラップは付属していない)
5 充電
THE REMOTEの内臓バッテリー容量が不明なので確かめてみることにした。
1)充電機器
使用した充電機器は下写真の内容。
充電量(mAh)の目安を測るためにUSBマルチメータTC66Cを使用。
環境は室温27.5度、湿度50%前後。
まずREMOTEの電池を使い切る。
2%までは表示されるが、それ未満になると「残量低」で起動しなくなる。
2)充電経過
ほぼ電池残量0%の状態から充電スタート。
REMOTE上部に充電中を示す赤色LEDインジケータが点灯。
電圧値は約5V、電流値は約0.7A。
30分経過。
REMOTE画面上では57%。
USBマルチメータ計測では362mAh充電されている。
60分経過。
REMOTE画面上では99%。
USBマルチメータ計測では634mAh充電されている。
61分が経過。
ここでREMOTEの赤色インジケータが消灯し「充電済み 100%」と表示された。
この瞬間のUSBマルチメータ上数値は640mAh。
その後さらに60分ほど放置(トリクル追充電)で740mAh以上を計測。
あくまでUSB用マルチメータでの計測値なので参考程度だが、640mAh~750mAh(以上)の電池容量と想われる。
まとめ
使用感
良いところ
直接GoProカメラに触れなくても、離れて操作できるリモコンは便利。
使えるシーンは色々ありそう。
リモート操作はスマホ版の公式アプリ”QUICK”でも出来る。
でも専用リモコンは特に以下の点で便利。
- ポケットに入る小ささ
- 手首やハンドルなどに巻いて両手を”フリー”にできる
- 水中でカメラの操作ができる (タッチ式ではなく機械式ボタン)
- 最大5台のGoProを同時操作できる (QUICKは1台のみ)
- 最大60mまで (QUICKアプリは10数メートル)
良くないところ
いくつか不満な点もある。
- 数字が読みにくい
- ペアリング保持が出来ない
- 最大180m(旧機種)だった遠隔距離がスペックダウン
- 最大10m(旧機種)だった防水性能がスペックダウン
- 最大50台(旧機種)だった同時操作数がスペックダウン
※旧機種ARMTE-002比べ
まず感じるのはスクリーン上の数字が読みにくいこと。
前モデルより液晶は大きくなっているそうだが、視認性があまり良くない。
特に画面の最上段、撮影可能時間」や「バッテリー残量」などは 8なのか6なのか5なのか直近で見ないと判別できないほど見難い。
スポーツなど動きながらの確認はまず無理。
またバックライト機能も無いので、暗い場所だと更に見辛い。
せっかく大きな液晶で余白もあるのだから、大きさ視認性を考えて欲しかった。
もう1つの大きな欠点は、ペアリングの記憶ができないこと。
カメラ側のバッテリーを一度抜いてしまうと、
THE REMOTEから電源を入れようとしても「カメラをペアリングモードにしてください」と表示される。
つまり電池を抜くと、カメラ設定から新たにペアリングをしなおさないといけない。
これはとてもメンドくさい仕様である。
まとめ感想
使う場面、使い方によっては便利なアイテム。
特に何十メートルも離れた場所にカメラを置きたい場合は、THE REMOTEの出番。
逆にカメラが手元にあったり、スマホを持ちながらでも撮影できるシーンであれば、わざわざTHE REMOTEを持ち出す必要もない。
いつも持ち歩く基本ツールというより、スマホを持てない環境&出せない環境など、限られた場面では便利なアクセサリーである。
おまけ
ポケットに入れたりバッグに放り込んだりするリモコンなので、液晶画面の保護フィルムを貼っておいた。
少しは気休めになるかも。