KOSS Limited Edition『ポータプロ』ドライバー交換│その手順
なんだか増え続けてしまうコレクション性の高いヘッドホン
それがKOSSのポータプロ。
“オモチャっぽいレトロ調フォルム”も魅力の1つ。
音漏れ放題のオープンエアであるが、
音質もお値段以上でそんな悪くない。
定期的に限定色が出てくるので、1つ持っていてもつい、また買ってしまう。
価格も数千円と手ごろなのも手が出てしまう理由かも。
PortaPro とは
アメリカ KOSS社が1984年にリリースしたシンプルで携帯性を備えたヘッドホン。
日本では1988年に代理店経由の正規販売がスタート。
以来、今年2020年で32年目になるロングセラーで、いまだに安定した人気を誇る“レトロなのにモダン”なヘッドホンである。
1 KOSS社について
KOSS社の歴史は長い。
「1958年、創設者のジョン・コス氏がポータブルステレオ蓄音機とともにSP/3というヘッドホンを開発したことから始まった」
と記されている。
👉KOSS HISTORY の詳細は⇒ こちら。
2 Portaproの仕様
色彩のバリエーションが存在するポータプロだが、基本のフォルムデザインと、機能仕様は変わらない。
機 能 | |
形式 | オープン型 |
周波数特性 | 15~25,000Hz |
感度(SPL) | 101dB 1mW |
インピーダンス | 60Ω |
歪み率 | 0.2%以下 |
ケーブル | 1.2m ストレート |
コネクター | 3.5mm ステレオミニプラグ3極
(リモコン付は4極) |
重量 | 60g |
付属品 | 専用キャリングケース |
koss 説明書より引用
3 Portaproの限定モデル
現行ポータプロの定番カラーは ブルー(ドライバ) × ブラック(ハウジング)配色。
その定番色に加え、不定期に限定カラーやコラボモデル?が発売されている。
1.25周年記念モデル
こちらはポータプロ25周年(2009年)に発売されたモデル。
ブラック・ボディにブラックのヘッドバンド。
ドライバはシルバー色になっている。
ドライバ・ハウジング部に「25TH ANNIVERSARY」と刻まれている。
2.ゴールド×ブラック限定
なんの限定か判らないが2016年暮れにリリースされた BLACK-GOLD Limited。
メーカーサイトによると
「Koss fans throughout the world voted on five different concepts for a limited edition version of the Koss Porta Pro. 」
とある。
KOSSファンのリクエスト投票で このカラーバリエエーションが誕生したらしい。
まだ普通に買える現行品。
KOSS直販は ⇒ こちら。
3.Amazon限定
こちらはAmazonから2014年に発売された限定カラー『Amazon White』
ホワイト・ボディにシルバー(ステンレス)のヘッドバンド。
ドライバもケーブルも白で統一。
なかなかオシャレである。
4.海外のポータプロ
海外では普通に買えるのに日本では販売されていないモデルもある。
ある意味「海外限定」とも言える。
1)ホワイト×ブラック
こちらは海外購入のホワイト。
Amazonバージョンとは違い、ヘッドバンドとハウジングのリングが黒。
2)イエロー×ブラック
数年前に見かけたイエロー。
こちらは欧州限定?だったらしい。
PortaPro × massdrop
さて、ここから本題。
massdrop🄬限定色のポタプロを買ってみた。
1 DROPとは
DROP(別名massdrop)について。
DROP🄬=2012年にサンフランシスコで設立されたコミュニティ・リクエスト型の共同購入サイト
DROPの商品展開はなかなか興味深い。
キーボードやキースイッチでも名が知れているが、ヘッドホン関連も面白いので注目しているところ。
2 DROP版 PortaPro
massdropでリクエスト受注していたので予約購入したのがこちらPortapro-X。
外箱の片隅に「massdrop」のロゴがある。
中身はブリスター成型の透明トレイに収まっている。
付属品として、標準のPortaproと同じ携帯ポーチがついている。
本体もドライバもケーブルも黒一色で統一。
しかし色名は「ミッドナイトブルー」。
どこに?と思ってよく観察すると、ドライバ・ハウジングのリング部分が “暗い藍色” になっている。
でも遠目に見ると真っ黒。
本体にはあえて「massdrop」ロゴは入れていないようす。
操作キーのあるリモコンも、“ミッドナイトブルー” になっている。
スイッチ部分に「massdrop」のロゴが入る。
DROP×Portapro お色直し
PortaProの魅力の1つは「パーツを組み替えできる」ことだと思う。
お手軽なのが
①イヤーパッドの交換 と
②『ドライバー(色)』の交換。
そこで今回はこのmassdropバージョンPortapro のイメチェンをしてみる。
1 挿し色は赤
ほぼ真っ黒なmassdrop を色替えするか・・・
しばらく悩んで 赤色 のアクセントカラーを入れることにした。
まずは赤色のドライバを持つ別のポータプロを用意。
イヤーパッドも赤色にしたいので、YAXIのレッド にした。
写真⇩ RED-HOT のPortapro
1)定番REDを開封
こちらは箱パッケージ ではなくブリスターパッケージ。
amiibo式にブリスター底を切って取り出した。
2)REDのドライバを外す
さっそく、お目当てのドライバ部分を外していく。
スナップ式につながっているだけなので、指で引っ張れば簡単に抜ける。
左右を間違えないようメモ。
不要になった本体はパッケージに戻しておく。
いつか使い途が来るかも知れない。
3)massdropのドライバを外す
こちらも同じ要領で手で引っ張って外す。
左右を間違えないようにメモをつけておく。
4)元イヤーパッドを外す
massdrop本体とREDのドライバを並べてみる。
ドライバを取り付ける前に、元のイヤーパッド・スポンジ(黒)を外す。
5)YAXIのイヤーパッドを取り付ける
赤いドライバに 赤いイヤーパッド。
YAXIイヤーパッドとKOSSイヤーパッドを並べてみる。
参考までに、YAXIのイヤーパッドは直径約 55mm。
KOSS純正品の方は直径約50mm。5mmの違いで大きく変わる。
最初に YAXIの赤いイヤーパッドをドライバ被せておく。
次にハウジング部にドライバをの取り付けていく。
取り付けは、ドライバを壊さないよう慎重に。
まず中心部の溝の向きをきちんと合わせる。
一か所だけ強く押さないよう、手平でドライバ全体を押さえる要領で取り付ける。
左右を間違えないように装着。
取りはずした massdropのドライバ(リモコン付き)も、いつか使い途が来るかも知れないので保管。
2 PortaPro × massdrop RED 完成
『ミッドナイトブルー』ではあるが、見た目 Black×Redにまとまった Portapro X massdrop 。
👉 注意
標準のPortaproにはリモコン(インライン・マイク)は装備されていない。
今回の massdrop ver.ではリモコン付きがウリの1つになっているが、ドライバを交換するとによってリモコン機能は無くなってしまう。
まとめ
ポータプロは、見た目のカワイさだけでなく、”カラーコーディネイト” 遊びができる点も楽しいヘッドホン。
海外には、グリーンやピンクといったポップなカラーもあるらしい。
左右で色を変えてみたり、何かのテーマカラーで揃えたり、まだまだ面白い組み合わせが楽しめそうである。