光回線『コミュファ ホーム10G』ホームゲートウェイ接続│レビュー   

工作室に10G回線を引く計画の第一弾。

導入編では『光回線の契約～接続』の過程と結果について。

コミュファの理由

1  回線えらび

何より大事なのは対応エリア。

これが対応していないと始まらない。

そのほか地域レビュー・平均速度・PC環境などを検討し、最終的に以下3社に絞って比較した。

１．各社の回線

【1G／10G 概要比較】

  ※1 『みんなのネット回線速度』引用

表中の値は在住地域での平均値。

検討時の平均速度は NURO 10G＞コミュファ10G＞NTTクロス(10G) の順だった。

２．各社の料金

料金は速度と同じくらいに悩ましい条件。

最初の割引きはよく目にするが、2年3年4年と継続した場合にどうなるかも重要だ。

【10G 料金比較】

※コミュファとNUROの工事費はキャンペーンで実質0円

※NTTの工事費は+22000円

※時期内容で変動有

単純に3年分の合計を見れば NURO光＜コミュファ光＜NTT光 という結果だった。

ただこれはキャンペーンのない標準料金での比較。

各社で様々な割引きがあり、例えばスマートフォン割引きもその1つ。

NUROならソフトバンク割引き、ドコモ光ならDocomoセット割り、コミュファはauスマホやUQモバイルでの割引きがあって、どのキャリアを持ってるかでも少し違ってくる。

またキャンペーン割引きやキャッシュバックを受けられたとしてもその恩恵は2～3年目くらいまで。

3年目以降は値引き前の月額に戻るところが多いので、長期での計算もしておくべき。

2  キャンペーン

最終的に『コミュファ』に決めたのは以下の理由から。

①エリアサービスでの評判

②お得なキャンペーン

③auスマホ利用で割引

なにより大きかったのが年末～年明け春くらいにあったキャッシュバックキャンペーン。

※2023年冬～2024年春

検討時の「最大74000円分還元最大」は1年分の回線使用料とほぼ同じだった😊

©コミュファ

※2025年3月現在 さらに増額85000円還元キャンペーンも開催中

還元の主な条件は「オプションメニューを同時契約」すること。

例えばNetflix、メッシュWi-Fiなど追加メニューが多いと最大額になる仕組みである。

追加メニューで増額になるなら結局は合計が上がって意味なし！

と思えるのだが、メニュー毎に無料のお試し期間があり、その期間でメニューを解約してもOKなので月額をほぼ増やすことなくキャッシュバックを受けることができる。

キャンペーンがあるのはもちろんコミュファだけじゃない。

NUROやほかの回線業者にも色々キャンペーンがあるし、時期も割引方法も違うので、金額重視ならよく調べる必要がある。

©NURO

大事なのは時期（チャンス）を逃さないこと。

契約したい（工事してほしい）時期にキャンペーンがあるかどうか、時間的余裕をもって計画すると損をしない。

コミュファの特徴

Powerd by CNC とは

「中部を日本一インターネットが快適な地域にするために」

• Chubu Tele Communications はKDDI系列、中部電力資本の企業
• 中部5県のためにつくられた独自のネットワーク（2024年末時 約220000km）
• コミュファ10ギガメニューに「ゲーミングカスタム」fast connect オプションあり
• Wi-Fi6～Wi-Fi7対応（将来予定）
• ホームゲートウエイ（ONU+Router+WiFi）無料レンタル
• トラブル遠隔解決システム ※ホームゲートウエイ経由    

※公式より抜粋

コミュファの工事

1  契約

WEBでの申し込みの前に、電話サポートにキャンペーンについて問い合わせてみた。

特に還元の対象オプションやその条件についてWEB上ではなかなか判りにくい部分もあるのだが、サポートの方は1つ1つ親切に教えてくれた。

• 半年以上前でも契約OK（キャンペーン中に契約できる）
• 開通希望日は約2か月前に改めて連絡
• 入線経路の希望は工事下見時に相談可（南の電柱か北の電柱かなど）
• 送付されたパンフレットを見ながら電話で内容を確認可
• 還元キャンペーン対象となる条件の詳細
• 追加メニューの料金や解約について
• 他社から乗り換えの場合の解約違約金や残債保証について

などなど

【キャンペーンの内容】（2024年春）

初期費用0円キャンペーン

6万円還元キャンペーン

スタート割

乗り換えキャンペーン

オプション加入キャンペーン

※複数のオプションメニュー追加で12000円の還元（2024年春時点）

※公式コミュファ還元キャンペーンの注意は ⇒ こちら。

なお一部で「コミュファの勧誘がしつこい」などのレビューがあるが、代理店からの営業電話がほとんど。

コミュファ直から営業電話は一切なかったことも付け加えておきたい。

2  工事

１．工事までの流れ

契約から工事までの期間は次の通り。

• 契約の約1週間後にコミュファより書類
• 内容確認とWEBでの支払い設定
• 契約から工事まで最短で約1か月～通常は約2か月
• 繁忙期は3か月以上かかるので早めの申し込みを
• 工事日時の確定は工事約2週間前の電話打合せ

２．工事

当日の屋外工事には、2tくらいの高所作業車で行われる。

作業の方は1人だった。

写真⇩ 来てくれた高所作業車

丸くまとめられている黒い線がコミュファの回線。

外壁や軒下に「ケーブル支持具をビス止め」する作業があることを説明された。

つまり外壁にネジ穴をあける、ということ。

ケーブル入線ボックス（または入線する穴）は契約者側で用意しないといけない。

室内のLAN＆光ケーブルプレート周り。

黒くて細い針金みたいなケーブルが光回線。

ホームゲートウェイ（ONU）の取り付けは測定しながらちゃちゃっと2～3分で完了。

写真を撮るチャンスを逃したが、全工事は小一時間で終了した。

手渡された書類一式。

左上から➡無線LAN設定ガイド・コミュファオプション利用開始方法・F5648ユーザーガイド。

そして付属品カテゴリー6AのLANケーブル。

左下から➡工事完了証明書・ホームゲートウエイ設定方法の冊子。

コミュファのONU

1  ホームゲートウェイ

コミュファ“ホームゲートウェイ”とは、一般的な“Optical Network Unit（ONU）”にブロードバンドルータ、Wi-Fi、ひかり電話回線など様々な機能を一体にした装置のこと。

全ての機能が1台に集約されているので、コンセントも1つで済み、設置スペースも1台分で済む。

公式サイトによればホームゲートウエイ機は数種類あるらしい。

ただ「設置機器はお客さまにて選択いただけません」の記述があって、選べない。

写真⇩ ホームゲートウェイ機種の一覧

©コミュファ

ちなみに故障した場合は無料で、規格が古いなど新機種に交換したい場合等では有償（3300円～）で交換してくれる。

※上図のF5648はF5748Q（Wi-Fi 6E対応）に変更されているらしい（2025年3月現在）

2  F5648

うちに来たのはF5648という機種、製造元はZTEジャパンという会社。

１．仕様

F5648の機能と仕様は次の通り。

©コミュファ

©コミュファ

©コミュファ

コミュファ公式のホームゲートウェイ設定ガイド (pdf) は ⇒ こちら。

２．外観

インジケータLEDが並ぶ前面パネル。

左側面。

右側面。

製造番号、SSID暗号化キーなどが記載されている。

スタンド使用時の底面。

背面には各ポートや光ファイバー入力、電源ジャック口などが並ぶ。

付属している電源アダプタ。

OUTPUTにDC12V、3Aの表示がある。

３．サイズ

スタンド装着時の高さは240mm。

スタンド無しだと230mm。

奥行き幅は210mm。

正面の幅は40mm。

４．接続

光ケーブル（黒色）はコネクター式ではなく直結されている。

脱着は素人ではNG、回線業者の工事となる。

壁コンセント側も同様、外部からの光ケーブル（黒色）と直結されている。

コミュファのスピード

1  有線LANの接続

１．ホームゲートウェイの接続

宅内配線の有線LANのケーブルはCat.6A/RJ-45（青）。

これを背面の「10G LAN」ポートに接続する。

有線LANの場合、このLANケーブル、電源ケーブル、光ケーブルの3本が基本スタイルとなる。

ON/OFFスイッチはないので、電源アダプタをつなぐと前面パネルLEDが点灯する。

２．PCの接続

PCのLANポートにホームゲートウェイからのLANケーブルCat.6Aを接続。

３．ホームゲートウェイのWEB設定

Windowsインターネットプロトコル（IPv6）のプロパティで「IPアドレスを自動的に取得」になっていることを確認。

ブラウザのアドレスバーに「192***.*.*」を入力するとログイン画面になる。

ユーザー名は「admin」パスワード欄はONU本体に表示されている「WEB PW」を入力。

新パスワードの設定になるので、任意のPWを設定。

WEB管理ページが開き、ネットワーク診断、ファイヤーウォールなどを確認できる。

４．有線LANの速度

１）コミュファ

コミュファ公式に回線速度をチェックできるサイトがある。

©コミュファ

コミュファ10G専用の速度測定ページは ⇒ こちら。

測定PCはhpのデスクトップ。

オンボードのイーサネットアダプタは 10/100/1000Mbps仕様（1Gまで）😞

ホームゲートウェイからPCまでのLANケーブル長は約12ｍ。

©コミュファ

※本Wi-Fi速度測定はご利用端末と速度測定サーバ間で計測を行います（コミュファ抜粋）

２）FAST.COM

次は定番のNetflixファストコム。測定条件は同じ。

2  無線LANの接続

１．SSIDの確認

ホームゲートウェイ本体にあるパスワードを控えておく。

２．Wi-Fi設定

Windows11⚙設定画面にある「ネットワークとインターネット」を開きWi-FiをONにする。

画面指示に従って、SSID暗号化キーを入力。

３．無線LANの速度

PCはhpデスクトップ。

オンボードの無線LANは IEEE 802.11ax/Wi-Fi 6E仕様。

ホームゲートウェイからの直線距離は5mくらい。

1Fから2Fへの迂回距離は14mくらい。

１）コミュファ

２）FAST.COM

まとめ

感想

良いところ

• 回線導入から数か月トラブルもなく安定している
• キャンペーン適用できれば割安感（時期により74000～84000円還元）
• 平均㊦750M～990Mbps／㊤660～920Mbps  ※深夜帯
• サポートが親切でわかりやすかった

良くないところ

• キャンペーン外の月額料金は割高（ライバル他社も高いが）
• 更新月外の解約金が11000円（更新月は無料）
• ONUホームゲートウェイ機種が選べない
• ホームゲートウェイがWi-Fi 6E対応ではない（2024年春時点）

速度と料金について

まとめるなら、キャンペーンを最大限にいかして契約すれば「1年目～2年目くらいは速くてお得」ということになると思う。

キャンペーンがなければ月額も高めなので他社を選んでいたかもしれない。

しかしキャンペーンはいつでもあるわけではなく、結局は「回線を引きたい時期」に合わせられるかどうかの問題が大きかったりもする。

今後もコミュファを含め他社の料金プランも変わっているだろうし、自身の環境やPC性能も変わっているかもしれない。

2年目以降、乗り換えるか継続するかはその時に再考してみる予定。

予定

１つめ

せっかくの10G契約でも非力なPCのせいで1G弱しか出ないのは残念すぎる。

もっと上げられることを期待して10Gbase-Tアダプタを追加してみる予定。

2つめ

本PCの無線LANアダプタはintel-AX221、Wi-Fi 6Eなので理論値は2.4Gになっている。

無線LANもまだ改善の余地があるので、ホームゲートウェイ機種の交換やメッシュWi-Fiの増設など環境を整えてみたい。

契約時のホームゲートウェイはF5648という「Wi-Fi 6」対応機種だったが、2024年下半期(?)からは「Wi-Fi 6E」対応のF5648Qに替わっているとのこと。

機種変更も1つの選択肢かもしれない。

©コミュファ

※コミュファ・ホームゲートウェイについては ⇒ こちら。

※F5684Qのユーザーガイドは ⇒ こちら。