LED調光『月の形ランプ』充電式│ポータブル 比較
前回からのつづき。
数ある月形のLEDランプの中から、「月球儀ぽい」「リモコン付き」「コードレス」という条件で選んだ3つの月形ランプ。
三種三様の月あかり(月明り)なムーンライトを比較してみた。
3つの月 外観くらべ
外殻
月ランプ(ライト)のランプシェルを並べてみる。
左から TOOGE(15cm)・LOGROTATE(18cm)・DTOETKD(15cm)。
どれも3Dプリンターのフィラメント色そのまま、無塗装の状態。
同じ「白」でも色味が若干違うのが判る。
3Dプリント
ディティールの違いを比べてみる。
このあたり、たぶん3Dプリンターの性能?設定?の差が出ている。
左から TOOGE(15cm)・LOGROTATE(18cm)・DTOETKD(15cm)。
どのメーカーも「NASAが公表しているデータを元にしている云々~」と書かれているが、なんか違う気がする。
月球儀との差
こちらは月形ランプではなく、『AstroReality™ LUNAR』という月球儀。
3Dプリンター造形にリアル着色することで、月面表情がよく再現されている逸品。
(ランプ/ライトの機能はない)
この月球儀を基準にして「月表面」の造形を比べてみる。
まずは月球儀を観察。
写真⇩ 有名な『コペルニクスクレーター』と『静かの海』。
クレーターは噴火口のような地形があり、海と呼ばれる平原は低地になっている。
次に、月ランプ LOGROTATE MOON LAMP を観察。
LEDを点灯させると、光の陰影で「海」のように暗い模様を映し出している。
しかし、LEDを消灯すると様子がガラリと変わる。
海であるはずの部分は平原ではなく、盛り上がった台地のようになっている。
クレーター窪んではいるが平地に開いた穴の様で、火口形状にはなっていない。
消灯時は月というよりゴツゴツした岩か石コロのよう。
この凸と凹が逆転したような造形が、とても違和感なのである。
3つの月 光くらべ
LED WHITE
LEDのWHITEで点灯してみた様子。
明るさは最大。
フィラメント素材のせいかLEDのせいか、同じWHITE色でも雰囲気に個性がある。
同じく左から TOOGE(15cm)・LOGROTATE(18cm)・DTOETKD(15cm)。
北極側に多くあるクレーターも再現されている。
南極側(底面)は・・・何といえばいいのか・・・。
TOOGE(一番左)は内部基板の影がほとんどなく、全体が均一な光り方をしている。
充電口まわりの陰もなく、球体ランプとして◎。
比べて、LOGROTATE(中央)とDTOETKD(一番右)の底面に映る影はヒドイ。
もう“目玉オヤジ”か“デススター”である。
3つの月 機能くらべ
比較表
仕様や機能を一覧表にまとめてみた。
TOOGE | LOGROTATE | DTOETKD | |
ポータブル | ポータブル | ペンダント | |
サイズ | 15cm 18cm 22cm | 18cm | 15cm 18cm 24cm |
重さ | 197g (15cm) | 364g (18cm) | 264g (15cm) |
色 | 2色 5階調 | 16色 | 16色 |
明るさ | 7段階 | 7段階 | 9段階 |
本体操作 | 充電口ON/OFFタッチ | スライド&タッチSW |
タッチスイッチ |
主電源スイッチ | 無(常時スタンバイ) | 有 (スライド式) | 有 (プッシュ式) |
リモコン | 有 (1ボタン階調) | 有 (2ステップ16色) | 有 (ダイレクト16色) |
切タイマー | 15/30分 | 30/60分 | 15/30/45/60分 |
入タイマー | 無 | 無 | 無 |
内蔵電池 | リチウム 500mAh | リチウム 800mAh | リチウム 500mAh |
充電方法 | 3.5mmプラグ 5V | micro-USB 5V | micro-USB 5V |
充電時間 | 約3時間 | 約3時間 | 約2-3時間 |
使用時間 | 6-40時間 | 最大10時間 | 6-12時間 |
表面色 | 白 艶あり | 白 艶なし | 白 艶無し |
月球儀感 | ✖ |
✖ |
✖ |
3D造形 | 粗 ✖✖ | やや粗 ✖ | 並 △ |
本体SWTの陰影 | 小さい〇 | 目玉おやじ級✖ | 二重影✖ |
スタンド | 木製角型 | 木製丸型 | 木製角型 |
取扱説明書 | 日本語 モノクロ1枚 | あやしい日本語 | 日本語/英語 カラー |
付加機能 | 振動センサーON/OFF | 吊下げフック付き |
項目別順位
月あかり(白~暖色) ・・・ LOGROTATE > DTOETKD >TOOGE
本体SWT操作感 ・・・ TOOGE > LOGROTATE >DTOETKD
リモコン操作感 ・・・・・ DTOETKD >>> TOOGE = LOGROTATE
月面らしさ(消灯時) ・・・>>>LOGROTATE >DTOETKD >TOOGE
月面らしさ(点灯時) ・・・ LOGROTATE >TOOGE = DTOETKD
スイッチ影の少なさ ・・・ TOOGE >>>LOGROTATE ≒ DTOETKD
※個人感
まとめ
「自然の月光に近い柔らかな光と月のリアルな凸凹感を実現」という謳い文句に吊られて買ってみた月ランプ│ライト。
このランプにどこまで『月』らしさを求めるか、で感想も変わる。
月あかりのような癒し系のランプ、でいいのなら十分に雰囲気がある。
しかし、リアル地形の『月球儀』を期待してしまうと大きく失望することになる。
理想は『山や高地や湖など月面の地形を精巧に3D造形した月球儀』かつ『LED透過光によって明暗ある表情も再現』してくれる真っ白な月ランプ。
そんな月ランプがあったら絶対に欲しい!と思うんだけど・・・
需要あまり無いのだろうか。