太陽光で自転するインテリア地球儀『MOVA GLOBE』開封│レビュー
ECOエネルギーの代表=太陽光で遊ぶ第3弾。
『MOVA GLOBE』…太陽光で回り続けるスマートな地球儀
MOVA GLOBEとは
太陽光と磁力によって自転する動く地球儀。
MOVA GLOBE が回転するエネルギーは「ソーラーパワー」
つまり太陽光エネルギー。
光があれば半永久的に自転を続けるところが最大のポイント。
電池や外部からの電源供給は不要。
とても ECOな癒し系のオブジェになっている。
『地球』以外にも『月』とか『冥王星』とか太陽系惑星がシリーズになっている。
サイズも 4.5インチ、6インチ、8インチ 3種類のバリエーションがある。
1 初めての印象
外から繋ぐ電源やスイッチなどは不要、一見すると表面がツルツルのボールの様。
初めて手に持つと「?」って思う。
地球儀を持っているのに自分の手の中で地球や月がゆらゆら動く。
何故かと言えば、外側に薄い透明殻、中に地球儀という2層構造になっているから。
外殻と地球儀との隙間にはオイル層で満たされているため、
一見しても2層には見えないし、地球儀は外殻の仲で自由に回れる仕組み。
動く仕掛けは「太陽電池とモーターと方位磁石」によるもの。
開発したのはアメリカの物理学者。
原理こそシンプルでも緻密に計算された「まわるエコ地球儀」なのである。
2 メカニズム
地球儀の中心には地軸にあたる回転軸がある。
この回転軸の上部には棒磁石(方位磁石)がタケコプターの様に固定されている。
そして回転軸の下部はモーターとつながっている。
動作する仕組みは・・・
① 地球儀に光が当たる
② 光は地球儀の図柄を透過し太陽電池が発電する
③ 発電によってモーターが回る
④モータと一体の方位磁石も回る 、という仕掛け。
ただしモーターの回転はとてもゆっくり。
外殻アクリル球の中で、地球儀はコンパス液(オイル)の層に包まれ、浮いているような状態になっている。
普通のコンパスのように自由に動けるので、常に磁石は北を向こうとする。
そこにモーターが磁石の向きを回転させたらどうなるか?
太陽電池によって、モーターが磁石を回す
(図では右回転)
磁石は磁力によって北に向こうとする
(図では左回転)
磁石+モーター+地球儀は一体構造なので一緒に左回転する
光がある限りモーターは回転を続ける
モーターに回された分だけ磁石も地球儀ごと北に向き続ける
この連続動作が、MOVA GLOBE が自転しているように見える仕掛けである。
地球儀はコンパス液の中浮いている様なものなので動きはとても滑らか。
またモーターもムラなくゆっくり定速で回転するのである。
種明かしを知ってしまった手品はつまらないものだけど、アイディアとテクニックが素晴らしいモノは解って見ても楽しいもの。
MOVA GLOBE も原理を知って眺めても飽きないし、癒される。
3 月球儀
この太陽系シリーズの中で何よりも欲しかったのが実は月球儀。
NASAの探査機画像を元にプリントしてあるそうで表情はなかなか見応えがある。
月がぐるぐる自転して見えるか?という話はおいといて
裏側も見せながらゆっくり回る月を眺めていられるのがうれしい。
MOVA GLOBE 月球儀
1 MOVA MOON 開封
2 スタンド
3 外観
付属の三脚スタンドに乗せてみた様子。
箱から出せば、部屋の明るさですぐ回り始める 。
なので撮影ピントもずれてしまう。
重さは816g。
手に持っているのに回転が止まらないことが、初めとても不思議だった。
球儀の下面には、MOVEのロゴマーク。
まとめ
1 良いところ
直径は4.5インチ(約11.4cm) 重さは約816g。
サイズの割にずしりと重たくも感じる。
内部にコンパス液が入っているので揺するとちゃぷちゃぷ音がする。
昼間の照明無しの部屋(照度約300ルクス下)での1回転の速度はおよそ40秒。
更に暗い部屋(20ルクス程度)では1周は約1分20秒。
滑らかなに動きが続けるヒミツは「ソーラーパネルとモーターの性能がかなり優秀だから」と思われる。
電池も要らないし充電もいらないECO性能は素晴らしい。
仕掛けの発想もすごいけど、ただ静かにゆっくり回るモノに人は癒される・・・
ということを良くわかって作られていることにも素直に感心する。
2 良くないところ
ほぼ満点なほど気に入っているのだが、気になる点もある。
1.透明の外殻にも中身の地球儀にも、半球を合わせた継ぎ目がある
MOVAグローブはアクリル製の球体。
なので製造上どうしても球体にする過程も”つなぎ目”が出来てしまう。
光の加減でその継ぎ目が不自然に目えてしまのが残念。
2.回転スピードのコントロールはできない
置く場所の明るさ(照度)によって回転速度がやや変化する。
しかし任意のスピードにしたり回転を止めたりは出来ない。
もちろん暗くすれば止まるが、それじゃGLOBE上の小さな文字は読めない。
もし地球儀として国名などを探したいときはちょっと不便。
あくまで“動くインテリア(オブジェ)”として見た方が良さそう。
3 まとめ感想
スタンド上でも手の平でも、光があれば何処でも回り続ける不思議な地球/月球儀。
ただ回るだけなのだが、眺めているだけで楽しいし飽きない。
買って大正解だった。
人にも勧めたくなる逸品だと思う。
特別な月球儀
2019年は Apollo計画によって人類が初めて月面に降り立った年から50周年。
それを記念してMOVA GLOBE からも特別なモデルが登場している。
その名も『APOLLO MOON』。
月好きとしては黙って見過ごせない。
今は「COVID-19」のせいで出荷が遅れているそうだが、是非とも6インチサイズの大きな月球儀をゲットしたい。