hpデスクトップPC『OMEN Gaming 45L』 LANケーブル│比較│感想
hp Gaming デスクトップシリーズの“OMEN 45L”を導入。
前回増設した10Gイーサネットアダプターにつなぐ『LANケーブル』について。
LANケーブルのカテゴリー
有線LANに用いるケーブルのCategory(カテゴリー)について。
【ELECOM LANケーブルの選び方より】 ※一部引用
Cat8 | Cat7 | Cat6A | Cat6 | Cat5e | |
通信速度 | 40Gbps | 10Gbps | 10Gbps | 1Gbps | 1Gbps |
伝送帯域 | 2000MHz | 600MHz | 500MHz | 250MHz | 100MHz |
対ノイズ | ◎ | ◎ | ○ | × | × |
コネクタ | RJ45 | TERA他 | RJ45 | RJ45 | RJ45 |
最大ケーブル長 | 30m | 100m | 100m | 100m | 100m |
ELECOMやバッファローなどメーカーHPで学ばせてもらったことをざっくりまとめれば、
「ホームゲートウェイ(ONU)~壁内LAN配線~親/子機ルータ~PCまで 全ての有線LANケーブルをCat.6A以上 にしななければ10Giga回線に対応できない」ということ。
逆を言えば、間のどこかにCat.6A未満のケーブルを使うと、そこがボトルネックとなり速度が落ちてしまう。
つまり、こないだ増設したPCイーサネットアダプタのLANポート⇔壁のLAN用モジュラージャック間の ケーブルも『Cat.6Aに』しなければならない
ちなみにCat.6A以上なら全てOKということでもないらしい。
その上のCat.7やCat.8には接地配線が必要だったりケーブル自体が高額だったりとお手軽とは言い難いのが実情のよう。
なので自宅や趣味の工作室程度ならCat.6Aで十分なことも判った。
LANケーブル Cat.6 概要
PCまでをつなぐLANケーブルを“Cat.6A”に絞って、3本を選んでみた。
選んだ基準は
- 日本メーカー
- 長さ1メートル
- ホライトカラー ※個人的好み
1 LANケーブル 外観
1.MIYOSHI(MCO) TWH-6A01WH
ミヨシMCOのスリムLANケーブル。
日本メーカーだがmaid in China。
導体線はAWG32、RJ45コネクタ。
メーカー公称の直径は約2.8mm、実測値は3.0mm。
2.HORIC LC10-041RW
ホーリックのスタンダードLANケーブル。 ※フラットタイプもある
maid in China。
導体線はAWG24、RJ45コネクタ。
メーカー公称の直径は約6.0mm、実測値は5.4mm。
3.ELECOM ECLD-GPAM/WH10
エレコムのメッシュ被覆LANケーブル。
maid in Vietnam。
導体線はAWG30、RJ45コネクタ。
メーカー公称の直径は約4mm、実測値は3.8mm。
2 LANケーブル 仕様
3社のLANケーブルの比較一覧。
ミヨシ | ホーリック | エレコム | |
型番 | TWH-6A01WH | LC10-041RW | ECLD-GPAM/WH10 |
導体 | AWG32 | AWG24 | AWG30 |
端子 | RJ45 | RJ45 | RJ45 |
直径 ※実測 | 3.0mm | 5.4mm | 3.8mm |
長さ | 1m | 1m | 1m |
柔軟性 | 柔らかい | 硬め | やや硬め |
巻癖感 | 撚れた巻癖あり | 巻癖 強 | 巻癖 少 |
その他 | 隙間の配線〇 | 曲がり硬め | しなやか |
参考価格 | 1680円 | 330円 | 680円 |
※参考価格はAmazon調べ
LANケーブル Cat.6 速度
1 Miyoshi TWH-A01WH
【Commufa SPEED TEST】
【FAST.com】
2 HORIC LC10-041RW
【Commufa SPEED TEST】
【FAST.com】
3 ELECOM ECLD-GPAM/WH10
【Commufa SPEED TEST】
【FAST.com】
まとめ
1 平均速度
ミヨシ | ホーリック | エレコム | |
TWH-A01WH | LC10-041RW | ECLD-GPAM/WH10 | |
導体 | 32AWG | 24AWG | 30AWG |
外径 | φ3.0mm | φ5.4mm | φ3.8mm |
長さ | 1m | 1m | 1m |
Commufa | 1.8/2.2 | 1.8/3.2 | 2.0/2.3 |
FAST.com | 2.1/1.5 | 2.5/2.4 | 2.3/2.4 |
※下り/上り 単位:Gbps
2 感想
1.太さについて
細いほど柔らかく、ミヨシ>エレコム>ホーリックの順に取り回しやすい。
ただあまりに細いほど耐久性に不安があるとも言える。
ミヨシのスリムケーブルは、細く柔軟で隙間に通しやすかったが、頻繁に抜き挿しするような用途だったら断線の不安がある気もしてくる。
2.速さについて
素人的には太いほど信号が安定し速いのでは想像したが、結果はそうでもなかった。
(もちろん太さだけじゃないが)
ちなみに3本の速度測定は、なるべく同じ条件や時間帯に集中的に行い、それぞれ50回以上の測定を行った中からの平均的な数値を採っている。
それでも1mでの比較なので、これが10mやそれ以上になってくると、もしかしたら数字に表れるのかもしれない。
3.質感について
普通のビニル被覆のままか、編組メッシュが被せてあるかで質感はかなり変わる。
個人的には編組メッシュ被覆のELECOMの見た目が一番いい。
難点を言えばビニル被覆にあるような「UTP (Unshielded Twisted Pair Cable)」や「Cat.(Category)」などの印字が無いので、後々なんだったか忘れてしまうことがありそう。
3 まとめ
結論的なまとめをするなら1mくらい「大差なし」という感想になる。
大差がないのなら、配線や接続時に扱いやすい=柔らかさや癖の無さで選んだ方が良い。
ということで、最終的には見た目も気に入ったELECOMのメッシュ編組みLANケーブルを使うことにした。
今回ホワイトを選んでいるため、ケーブルの選択肢がかなり限定されている。
色にこだわらなければ他にも多くのケーブルがあるわけで、もしかしたら“”ホワイト縛り”がボトルネックになってしまっているかもという一抹の不安はあるのだが…
見た目重視なので、これでOKである。