『照度計 ルクスメータ』開封│レビュー
ステイホーム=家の中でできるコトを探りつつ始めた DIY工作室。
知識も技術も初心者で、工作室らしい道具さえ持っていない初心者環境。
少しずつ1つずつ道具や工具を揃えながら紹介。
その第八回は『照度計』。
外観から使用感までを順を追って紹介。
照度計とは
照度はルクス(lux)と表し、それを測る計器を光度計/ルクスメーターなどと呼ぶ。
ちなみに良く似た語に「ルーメン」があるが意味が違う。
照度計の種類
照度を測る場面はいろいろ。
部屋の照明、写真の撮影、太陽電池の測定、水槽や植物の照明など。
その場面に応じた照度計が必要になる。
表示タイプは2種類
アナログ式・・・電池不要タイプもあり特定の場所に固定して常時観測する目的などに用いる。
デジタル式・・・電池式のハンディタイプで低~高レベルまでオート測定し数値もダイレクト直読。
受光部タイプは2種類
一体式・・・ディスプレイ部と受光部が一体になっていて小型で持ち運びやすい。
分離式・・・ディスプレイと受光部が別々なので数値を読みながら離れた場所・狭い場所の測定ができる。
照度計を選ぶポイント
最大ルクス
照度計には読み取れる照度の範囲=“測定範囲”があるため、何処を(何を)測定するのかによって機種を選ぶ必要がある。
一般的に次のような範囲が目安。
- 室内用途・・・20,000ルクス程度
- 屋外用途・・・100,000ルクス(できれば200,000ルクス以上)
測定精度
高い精度を求めるなら『JIS規格』に準拠している機種を選ぶ。
- AA級・・・研究室レベルの高精密度
- A級・・・工業用、一般用の精密度
- 無印・・・家庭用、目安程度の測定
付加機能
単に照度を表示するだけでなく、ルクスメーターには色々な付加機能がある。
- ホールド・・・ボタンを押した瞬間の数値の表示を保持する機能
- ピーク表示・・・測定値に振れ幅がある場合、最低値や最高値を記憶して呼び出せる機能
- バックライト・・・暗がりでの測定時に液晶ディスプレイを明るく出来る機能
- 気温測定・・・照度だけでなく同時にセンサー周囲温度も測定する機能
- 防水・・・雨天や高湿度の環境等でも使用できる
照度計メーカー(一般用 抜粋)
共立電気計器・・・クランプメータを初め電気マルチメータや測定器の国内メーカー
三和電機計器・・・マルチメータや学校教材(組み立てキット)などの国内メーカー
シンワ測定・・・尺側・秤・建築測定器や器具などの国内メーカー
日置電機・・・マルチメータや環境測定器などの国内メーカー
Uni-Trend Technology・・・マルチメータや計測器などUNI-T🄬ブランドの中国メーカー
TENMARS・・・環境測定やCO2/PM2.5測定など各種デジタル計測機器の台湾メーカー
HOLDPEAK INSTRUMENT・・・マルチメーターや環境測定器などを製造する中国メーカー
HOLDPEAKの照度計
881D LUX METER
今回「室内や屋外で手軽に明るさを知りたい」という目的で以下の条件で探した。
- 一般用途で安価なもの
- 手に入りやすいもの
- 屋外でも使える200,000Lux以上対応のもの
特徴
測定範囲:0.1〜400,000Lux
ピークホールド:Max/Min あり
受光部:270度の首振り可能(一体型)
データ記録:33データの保存
液晶バックライト:あり
外観
1.開封
日本語の説明書あり。
電池ボックスがビス止めなので、ご丁寧にもプラス(+)ドライバーが付属している。
2.付属ケース
収納ケースが付属。
説明書と一緒に保管できる。
3.電池
電池ボックスはプラス(+)ネジで蓋を開ける。
単4電池を2本使用。
あまり見たことが無いメーカー製の電池が付属している。
4.外観
全長は約 173mnm。
全幅は約 51.5mm。
厚みは約 28mm。
重さは電池込みで約 125g。
操作
操作はとてもシンプル。
中央の電源 ON/OFF ボタンを押すと「ピピッ」という音ともにスイッチが入る。
電源が入れば即座に照度を表示する。
右下には温度も並記。
ディスプレ画面が少し曇って見えるのは、保護フィルムを剥がしていないため。
HOLD ボタンを押すと、その瞬間の値をキープして表示。
写真⇩ 赤丸部分にホールド状態の「H」表示。
LIGHT ボタンを押すと液晶バックライトが点灯。もう一度押せば消える。
℃/°F ボタンで摂氏と華氏の表示を切り替える。
RENGE ボタンで、 基本は「オート」の測定範囲を手動で切り替えることができる。
MAX-MIN ボタンを押すと、測定中の最大値と最小値を表示できる。
機能はまったく同じで、本体の色違いもある。
写真⇩ 左が夏頃に購入したイエロー、右が後に(?)追加されたブルー。
同条件でも表示数値が少し違うのは安価ゆえの御愛嬌?
まとめ
使用感
良いところ
- お手頃価格で安い。
- 操作が素人にも簡単。
- 通常はオートのまま屋外でも屋内でも測定レンジを気にすることなく使える。
良くないところ
- 海外(中国)製品のためJIS規格の精度はない。
- 全体が安っぽいというかオモチャっぽい。
- 防水ではない。
まとめ感想
3000円に高精度を求めるのは無理なので、誤差は承知の上の購入。
正確では無くても「比較する」という目的ならこれでも十分と思える。
例えば電気器具の明るさを測ったり、部屋Aと部屋Bの明るさを比較したりと、家庭内でも使える場面は多々ありそうだ。