初めてのエアーブラシ『ハンドピース 0.2/0.3/0.5mm』開封│レビュー
ステイホーム=家の中でできるコトを探りつつ始めた DIY工作室。
知識も技術も初心者で、工作室らしい道具さえ持っていない初心者環境。
少しずつ1つずつ道具や工具を揃えながら紹介。
第三回はエアーブラシの『ハンドピース』について。
前回の『エアーコンプレッサー』からのつづき。
エアブラシ・ハンドピース=圧縮空気によって塗料を霧状に噴出させて塗装や描画をする工具
TAMIYAの理由
エアーブラシには他にも周辺機器がいろいろ必要。
調べながら&勉強しながらなので、一式を揃えるにはなかなか時間がかかる。
絵を描くにしても模型の色塗りにしても『エアブラシ塗装」をするならこのハンドピースが無ければ何もできない。
『コンプレッサー」にTAMIYA製を選んだので、ハンドピース候補もTAMIYA。
その理由の1つ。
以前、W社のアルミ製ボディのハンドピースを店頭で手にしたことがある。
比べると確かに軽かった、軽かったんだけど…仕上がり感も軽かった。
なんかワンランク下に見えた。 ※あくまで個人感
初心者なのでメーカーによる本当の性能の差などは判らない。
なので選ぶポイントは、見た目と持ちやすさ。
ということで『 TAMIYA 』で揃えておけば大丈夫だろう、という安心感で決定。
ハンドピースの種類
同じタミヤ製でもエアーブラシ・ハンドピースの種類は様々ある。
選ぶときに、選択する大事なポイントは2つ。
1 ノズルのサイズ
ハンドピースにはどのメーカー製にも必ず『サイズ』が存在する。
手に握って使うモノなので、手の大きさに合わせて選ぶのかと思いがちだが、そういうサイズの意味ではない。
ハンドピース先端にある塗料を吹き出す穴、その口径を“サイズ”と呼ぶ。
アートや模型に使われるのモノは、0.2mm / 0.3mm / 0.5mm が一般的。
この“サイズ”は、その数字通りの太さの線が描けるということではなく、絵筆に例えるなら筆の号数のような感じである。
それぞれの特徴を調べた結果がこちら ⇩
0.2mm・・1mm未満の極細い線や文字が描ける(広範囲面塗りには向かない)
0.3mm・・およそ1mm位の線から数十mmほどの模様やグラデーションが描ける
0.5mm・・サイズ0.3mmより太い線や広い面積が塗れる(全面ベタ塗りにも)
2 ハンドルのタイプ
大きく分けて2種類がある。
1.ペンタイプ・・・ペンのように親指・人差し指・中指の3本で摘まむように持つ。緻密な作業に向いている。
2.トリガータイプ・・・ピストルグリップのように握り込んで持つ。長時間作業にも疲れにくい。
3 基本の3本
1.と2.を比べながら検討して、初めの3本「エアーブラシ・ハンドピース」としてTAMIYA製から3機種を選んだ。
写真⇩ 基本の3口径
TAMIYAのハンドピース詳細
1 スプレーワーク HG III スーパーファイン 0.2mm
1.パッケージ
TAMIYA Item No:74545 SPRAY-WORK HG AIRBRUSH III SUPER FINE
赤と黒を基調とした縦長の箱。
2.外観と大きさ
ペンタイプのレバー式ダブルアクション。長さは約 150mm。
全体がクロームメッキ仕上げ
3.各部詳細
一番先端の部分のパーツをTAMIYAではノズルカバーと呼ぶ。
このノズルカバーは。フラットタイプ。
※他社には、穴が開いていたり縁周がギザギザになったクラウンタイプもある
斜めに傾斜がつけられたダブルアクションのメイン・レバー。
ここに(普通は)人差し指を置き、空気と塗料の吐出量を調節する。
付属の塗料カップは 7cc。
4.分解
説明書の一部。
分解図を見ながら、通常のメンテナンスや洗浄で分解するパーツをバラしてみた。
5.重さ
ハンドピースのみの重さは約 92g。
塗料カップの重さは約 26g。
合計重量は約 118g。
2 スプレーワーク HG トリガー 0.3mm
1.パッケージ
TAMIYA Item No:74510 SPRAY-WORK HG TRIGGER-TYPE
青と銀を基調とした横長の箱。
2.外観と大きさ
グリップタイプのトリガー式ダブルアクション。長さは約 155mm。
ボディ全体がクロームメッキ仕上げで、黒いグリップ部はプラスチックになる。
3.各部詳細
ノズルカバーはフラットタイプ。
付属の塗料カップは 7cc。
4.分解
説明書の分解図。
通常メンテナンスや洗浄で分解するパーツをバラした様子。
5.重さ
ハンドピースのみの重さは約 175g。
塗料カップの重さは約 26g。
合計重量は約 201g。
3 スプレーワーク HG トリガー 0.5mm(ワイド)
1.パッケージ
TAMIYA Item No:74523 SPRAY-WORK HG WIDE TRIGGER-TYPE
青と黒を基調とした横長の箱。
2.外観と大きさ
グリップタイプのトリガー式ダブルアクション。長さは約 155mm。
同じくクロームメッキ仕上げだが、ボディ後部の軸パーツは黒く被覆されている(表層のみ、内部は金属)
3.各部詳細
ノズルカバーはフラットタイプ。
トリガー部分。指を掛けやすいデザイン。
付属の塗料カップは 15cc。
4.分解
説明書の分解図。
塗料カップの大きさやバランサー(本体後部の軸)色の違いはあるが、0.3mmトリガーとほぼ同じパーツ内容。
正確には、ニードル(吐出量調節針)やノズル口径などが違っている。
5.重さ
ハンドピースのみの重さは約 173g。
0.3mmトリガーのハンドピースは約 175gだった。
マイナス2gの差はどこにあるのだろう。
まさかノズル穴が大きいから軽い、とは思えないんだけど。
塗料カップの重さは約 39g。
合計重量は約212g。
4 ノズルの違い
3機種のニードルカバーとノズルカバーを並べてみた。
上がノズルカバー、下がニードルカバー(別名ニードルキャップ)で、
左から 0.2mm 0.3mm 0.5mm。よく見れば穴の径が違っているのが確認できる。
またニードルカバーの広がり角度も、ノズル径が大きいほど広くなっている。
当然、ニードル(吐出量を調整する針)も先端の細さが違う。
まとめ
まずは基本の道具、ということでエアブラシ3本を揃えた。
選んでみたものの、どんな道具も手に馴染むかどうかが何より重要。
その判断はしばらく使い込んでみてからになるだろう。
さて初塗りは何にしようか。