MATTEL『Hot Wheels Ford Ranchero』MT改造│方法
前回、分解してみたホットウィール(HWs)のモンスタートラック”Lion’s Share“。
ビス1本でボディとシャシーを分解でき、
タイヤやロールケージフレームなどパーツ交換もカンタン!
ということを発見したのでさっそく改造して遊んでみた。
過去記事は ⇨ こちら。
Hot Wheels Ford Ranchero MT カスタム
1 Hot Wheels モンスタートラックの構造
HWsモンスタートラックは、基本的に中央にあるビス1本で分解できる構造。
2 ボディ選び
前回分解したLion’s Shareトラックをベースにカスタムしてみる。
ライオンズシェア・トラックはパーツが金色ゴールド系。
なので、カラーコーデ的に同系色のボディカラーが似合うはず・・・
というポイントで選んだのが、Black & Goldでまとまった『Hot Wheels 50 Anniversary』シリーズの4台。
(ブラックと言いながら実際は暗めのブルーだけど)
アクセントカラーの「艶消しゴールド」プリントが、Lion’s Shareの金色ウィールに相性良さそう。
候補1 ’68 DODGE DART
候補2 RODGER DODGER
候補3 ’65 FORD RANCHERO
候補4 BONE SHAKER
ボディは何でもいいということではなく、なるべくボディ屋根のカタチに、ロールケージ・フレームの形状が合致してる方が良い。
さらには元のモンスタートラックの運転席がセンターより前寄りにある、という特徴もあるので、後ろ寄りにあるRodger DodgerやBone Shakerは除くことになる。
ということで、残った候補は DODGE DART と FORD RANCHEROの2台となった。
このどちらにするかは、もう1つのポイントで決める。
ボディだけでなく、フロント&リアのバンパーも移植しないといけない。
そのあたりが加工しやすいかを検討。
写真⇩ ㊤DODGE DART ㊦FORD RANCHERO
DODGE DART はシャシーとバンパーが一体のパーツになっている。
FORD RANCHERO はシャシーとバンパーが別々のパーツ。
よって最終的に選んだのは ’68 FORD RANCHERO となった。
Hot Wheels Monster Trucks カスタム工作
1 ’65 FOED RANCHERO 開封
パッケージを開封する。
用意するのはネイルカラーリムーバー(除光液)とハケ。
台紙カードの裏から、数回にわけてたっぷり塗る。
数分待つとブリスターが浮き始めるので、その隙間にも除光液を染み込ませる。
これを繰り返して、
ブリスターを剥がす。
2 ’65 FOED RANCHERO 分解
裏返して2か所の加締めを確認。
鉄工用ドリル刃のΦ3.2mmと電動ドリルを用意。
グリグリと削ってやる。
加締めを削り落とせば、ボディとシャシーを分割できる。
’65 FORD RANCHEROのパーツ構成。
上から、ボディ、ウインドウ、インテリア+バンパー、シャシー。
3 ロールケージフレームの加工
モンスタートラックのパーツ、ロールケージフレームを取り出す。
このフレームにFORD RANCHEROボディを乗せるのだが、
そのままではカタチが合っていないので被せることができない。
特にボディ後部がハマり切らない。
そこで、ボディに接触してしまう部分をカットして、カタチを合わせる加工をする。
模型用のニッパや、アートナイフなどを使って、接触部分のフレームを切断。
カットする部分は「垂直」「水平」に注意する。
左右を均等にに仕上げないと、ボディを乗せた時に傾いてしまうため。
リアの切除が終わったら、ウインドウのパーツを乗せてみる。
さらにボディも被せ、他に干渉しているところが無いか、しっかり確認。
無さそうなので、ウインドウ~ルーフ部分の加工は一旦終了。
4 バンパーパーツの加工
フロントバンパーとリアバンパーを取り付けるための準備をする。
モンスタートラックらしさを見せるためには “ロールケージフレーム”が重要。
なので、ウインドウからも覗けるロールケージのフレームを優先。
それによって収めることができなくなるのシート部分は泣く々カットすることに。
1.フロントバンパー
まずフロントバンパー側を切断。
素材がプラスチックなので、ニッパでもデザインナイフでも簡単に切れる。
切り離したフロントバンパーをボディ内に入れロールケージも合わせてみる。
フレームの 黄色〇 の部分と干渉し浮いてしまうので、
斜めにカットして修正加工。
干渉部分がなくなり、きちんと収まった。
2.リアバンパー
つぎにリア側の切断。
本当は赤線のところが予定だったのだが、間違えてカット線を入れてしまった…。
でも何とかなりそうなのでこのまま切断。
切り離したリアバンパーをボディ内に入れて、ロールケージとの干渉を見る。
後ろスミ部分が当たっているので、ニッパで角だけ切断してやる。
この辺り、少しずつ現物合わせで慎重にカットする。
切り過ぎたら修正が大変。
真上からも、斜めからもよく見ながら微調整。
こんな感じで収まった。
前後バンパーの切り離しと修正は、これで終了。
5 各パーツの固定
ボディにウインドウと前後バンパーを貼り着ける。
後で分解もできるように、今回もセメダインBBX “粘着剤”を使用。
接着剤と違って乾燥後も完全硬化せず、グミのような弾性で保持して、後から剥がすこともできる素材。
粘着剤をどこに塗布すべきか、パーツを仮組して検討。
リアのカシメ支柱あたり、ウインドウ天井の中央、フロントのカシメ両脇に塗布。
説明書には放置時間「23℃で7分」とある。
しかし前回、7分ではベタベタだった経験上「24℃で30分」以上は放置。
前回使用の記事は ⇨ こちら。
表面に膜が張って、触っても糸を引かなくなった頃が1つの目安。
パーツの位置決めをしたらテープで仮固定、粘着剤の硬化を待つ。
放置時間は24時間以上。
6 組み立て
1.最終調整
パーツ固定が終わったボディとロールケージフレームを合わせてみる。
まず、ボディとロールケージフレームをマスキングテープなどで仮固定。
この状態で、シャシーに乗せてみる。
どこか不具合が無いかを観察。
僅かだが、フロント側が上向いていて、ボディとロールケージの平行が出ていない。
その原因を探ると、
シャシーのメッキ凸部とバンパーパーツの下部が干渉している様子。
今回シャシーの方には刃を入れていないので、フロントバンパー側をカット加工。
改めてボディを乗せてチェック。
ほぼ水平にすることができた。
2 ボディの固定
上からシャシー(無加工)、ロールケージフレーム(一部加工)、ボディ+バンパー。
ボディとシャシーをどう固定するか、ここが悩ましいところである。
元のモンスタートラックは、中央にある支柱にビス1本で固定されていた。
今回、普通のbasicカーのボディを移植するので、ビス止めする支柱が無い。
案としては、
①シャシー側のビスを利用できる様、新たなメスネジをRANCHEROの天井につける
②RANCHERO側の2本のカシメを利用できる様、シャシー側に支柱を2本立てる
①案は 余計な支柱を追加することでインテリアが台無し
②案は 手間をかけてメッキシャシーの造形を壊すことになる・・・
ということで、今回は2案とも中止。
ビス工作はしないことにした。
でどうするかと言えば、ボディとロールケージの接触部分に両面テープを貼るだけ。
「動かして遊ばないし飾っておくだけなら別に問題なし」という考え。
Hot Wheels Monster Trucks カスタム完成
完成した” ’65 FORD RANCHARO Monster Truck“がこちら。
1 外観
派手さはないけど渋くまとまった。
中央のビス固定を止めたので車内はスッキリ、ロールバーも見えている。
シャシー側のビス加工も無いので元の造形をそのままキープ。
サイドビュー。
フロント&リアビュー。
まとめ
分解がカンタン、パーツ構成もシンプルなHot Wheels Monster trucksのボディ載せ替えで遊んでみた。
basicカー×funnyカー×monsterトラック・・・
それら種類の多さを想えば、組み合わせは創造力次第、無量無数。
パッケージのまま飾っておくのもアリだが、お気に入りの車種をモンスタートラック化してしまうのもかなり楽しいので、是非。