Hot Wheels RC『CYBERTRUCK & GT-R R35』分解│比較│レビュー
Hot Wheels RCの初期にリリースされた2台、サイバートラックと日産GT-R。
たぶんシャシーは同じで、ただボディを載せ替えているだけ?
と思いきや、シャシーの形状が違ううことに気づいた。
そこでどう違うのかちょっと調べてみた。
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Hot WheelsⓇ RC 中身の比較
1 基盤の比較
左が CYBERTRUCK、右が GT-R 。
ボディを外してみた様子。
バッテリーとモーターマウントも外した様子。
左が CYBERTRUCKのシャシー、右が GT-R のシャシー。
目に付くのはフロントとリアの形状の違い。
またウィールベースも僅かに違うようである。
基板を見てみる。
CYBERTRUCKの基板には「RX-V1」の表示。
GT-Rの基板は「RX-V2」になっている。
基板の裏も見てみる。
一見ほとんど同じに見えるが、電源ON/OFFスイッチの向きが逆になっている。
CYBERTRUCK(上)はフロント側がON、リア側がOFFなのに対し、
GT-R(下)はフロント側がOFF、リア側がON。
2 シャシーの比較
基板やモーターユニットを取り外したシャシー単体。
左が CYBERTRUCK、右が GT-R 。
ボディに合わせるためか、外周の形がかなり違う。
CYBERTRUCKはその名の通りトラックなので、シャシー高が高い。
横から見るとよくわかる。
そしてウィールベース。
どちらもほぼ同じ。 (ではなく)
CYBERTRUCKが約47mmに対して、GT-Rは約45mm。
約2mmの違いがある。
3 ボディの交換
さてこの2台で、ボディの乗せ換えができるか試してみる。
左)CYBERTRUCKのシャシーにGT-Rボディを、
右)GT-RのシャシーにCYBERTRUCKボディを乗せる。
すると、どうなるか・・・。
1.GT-R+CYBERTRUCKシャシー
GT-Rのボディを(2mm長い)サイバートラックのシャシーに乗せるのは困難。
CYBERTRUCKのシャシーが後ろ側がボディ後に収まらないため。
入らないシャシーを、ボディを無理やり広げるようにして押し込んでみたが、割れてしまいそうでこわい。
前タイヤをGT-R用の小径(灰色)にしてみた様子。
トラック用シャシーなのでノーマルのGT-Rより車高が上がっている。
問題無さそうに見えるが、ボディ後部はちょっと反りあがって変形している。
2.CYBERTRUCK+GT-Rシャシー
サイバートラックのボディをGT-Rシャシーに乗せるのは、シャシーが短いので簡単。
ただボディ下に大きくはみ出て見えてしまう。
前タイヤをサイバートラックの大径(黒色)にしてみた様子。
ボディに対してシャシーが小さめなので、サイズ的にはすっぽり入る。
ただノーマルのサイバートラックよりローダウンすることと、ウィールベースが合わないことで、タイヤがハウスに擦れてしまって回らない。
シャシー底も丸見えでカッコ悪い。
4 ウィールの交換
ボディの交換はあきらめて、ウィールだけの交換を試みた。
サイバートラックにGT-Rのウィールセットを組んでみる。
前後ともタイヤの内外幅は一緒なので、移植そのものはカンタン。
ボディを戻す。
前輪のタイヤ径が小さくなったことで、フロントダウンの前傾シルエットになった。
まとめ
わかったこと1
サイバートラックとGT-Rのシャシーの3つの形状的な違いについて。
①路面クリアランス
②ウィールベース
③シャシー形状
わかったこと2
シャシー下クリアランスと前タイヤ径の違いについて。
①クリアランスについて・・・サーバートラック約4.5mm、GT-R約1.5mm。
②前タイヤ直径について・・・サイバートラックは13mm、GT-Rは11.4mm。
この数字の差は見た目だけではなく、実は走行にも影響してるっぽい。
GT-Rの走りは極端なオーバーステアだった。
直進から左右に曲がろうとすると、巻き込むようなスピンをする。
ゆっくり曲げようとしても急転回の挙動をする。
サイバートラックもそのクセが出るが、GT-Rほどのオーバーではない。
特に高速からのカーブ、GT-Rよりアンダー気味になる。
たぶんウィールベースの+2mmと重心の高さが影響してると予想。
小さいゆえに僅かな数値差が走りに影響する…
言い換えれば、それを狙って少し弄れば変えることができる…
Hot WheelsⓇ RC…オモチャではあるが、なかなか奥が深い。