『室内用 ミニ 平台車』開封│レビュー
「台車」といっても大きさも形も様々なタイプがある。
業務用で使われる丈夫なアルミ製や 手押しハンドル付きなどがイメージしやすいが、求めたのは家の中、部屋の中で使える小型のもの。
今回は『ミニサイズ台車』を選ぶポイントについて。
NITTO 連結平台車
1 日東の台車
台車を製造する有名な日本企業の1つがNITTO(日東)。
NITTOは、生活家具『COLLEND』シリーズや、事業用台車などを製造している。
今ウチでも10数台は活躍している日東のミニ平台車は、OEMで他の生活雑貨ブランドからも販売されている人気商品なのである。
何か忖度関係があるわけではなく、あくまで個人的に使いやすいから使っている。
連結出来るし、使わない時は重ねて片づけられるし、とても便利。
今回も追加で購入した『NITTO ミニ平台車』はダークグレー。
OEM製品をを含めると、ホワイトやブラウンやピンク等いろいろある。
土台はプラスチック製、車輪はナイロン製。
2 台車の便利性
家の中に台車? 倉庫や店舗で使うものでは?
いやそんなことはない。
室内でも物置きでもクロゼット内でもなかなか便利で重宝する。
なにが便利かと言えばもちろん カンタンに移動できること。
当たり前だだけどここがとても重要。
掃除のとき、 入れ替えるとき、軽い力でスーっと動かせることが大事。
3 台車のしくみ
ところで台車がなぜ軽い力で動くのか。
それは『キャスター』と呼ばれる車輪があるからである。
キャスター=ピアノや事務機器、スーツケースなどについている車輪
台車なんて収納ケースや家具の下にある普段は目つかない裏方な存在。
どのメーカーでも似たり寄ったりのカタチだし、何でもいいんじゃない?
と思いがちだけど、そうじゃない。
安いモノと高いモノ、いったい何が違うのか?
それは“キャスターの性能差”。
スーツケースでもデスクチェアでも、キャスター品質が良い製品は上等なのである。
4 台車のいのち ベアリング
キャスターには2つの回転部分がある。
車輪が転がる車軸部と車輪自体が向きを変える旋回部 。
※旋回しない固定式キャスターもある
それらの軸受けに使われているのがベアリングである。
キャスターの性能はこのベアリングの良し悪しでほぼ決まる
平らな床などで台車を転がすと 高品質のものは静かに動く。
荷を乗せていても滑らかに向きを変えて転がる。
(もちろん許容荷重以内)
中華製などに見られる廉価製品は このベアリングの品質が悪い。
球が歪なのか、材質が柔らかいのか、最初から転がりが悪かったり新品なのにゴロゴロ音が大きかったりする。
精度も耐久性もない。
家の外では運搬用途が多いけど、家の中では備品の置き台という使い方が多い。
片付けの時とか掃除の時とか 、たまに動かす場面で ラクに 静かに 滑らかに 動いてほしいのである。
5 車輪の材質
キャスターの車輪部分の材質にもちょっと注意。
日東ミニ台車の例では2種類ある。
ナイロン製 … 耐久性◎ 耐摩耗◎ 対候性◎ 弾性×
※硬いので動き始めが滑ら&車輪の沈みが少ない。汚れが着き難い。
エラストマ製 … 耐久性△ 耐摩耗△ 対候性 ◎ 弾性〇
※柔らかいので比較的静か&床を傷つけにくい。ゴミや毛が絡む。
※エラストマ=合成ゴム系
6 台車の使用例
ミニ平台車の特徴の1つは、連結して使用できること。
ミニ平台車1つだけで、整理箱や重たい植木鉢を乗せられる。
ミニ平台車×2連結で、備蓄の飲料水や買い置き生活用品を乗せたりもできるし、その他デスクトップPCやスピーカーなど、使い道は多種多様。
例1)ミニ平台車×1台
2Lのペットボトル×6本入りダンボール箱を4箱(約50kg)乗せている。
乗せっぱなしで使っているが、いつも移動はスムーズに動く。
例2)ミニ平台車×3連結
1つ30~40kgほどの収納ケースを4段に重ね積み=合計約140kg以上。
それでもさすが日本製品、荷が重くてもひっかかることな滑らかに動く。
ミニサイズでも「耐荷重80kg/1台」は伊達じゃない。
例3)ミニ平台車×1台
防振ベースをはさんでサブウーファ(スピーカー)もミニ台車に 乗せている。
※音質云々論はNG
例4)ミニ平台車×2連結
つい積みあがってしまう箱々、Amazonタワー の移動もラクラクである。
7 使用上の注意
許容荷重を守るのは当たり前として、特に注意を2つ。
人を乗せない乗らない! フローリング等の床では思い切り転がる(転ぶ)
高いところに乗せない! 押し入れの上段とか棚上で使わない(落下の危険)
当たり前のことだけど守るべき。
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『山善 家庭用平台車 ホームキャリー』
まとめ
たかが台車、普段は目に求めない日陰の道具。
しかし耐荷重とベアリングを意識して選んでおけば、後々後悔しないで済むのだ。